2015.12.16 | ニュース

百日咳は、治ったあとも10歳までの病気に影響するかもしれない

デンマークの統計から
from JAMA
百日咳は、治ったあとも10歳までの病気に影響するかもしれないの写真
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百日咳はワクチンの普及により少なくなりましたが、現代でも子どもを中心に発生し、死亡に至る場合もあります。長期的にほかの病気とも関係するかが検討されました。

◆百日咳とてんかんに関係はあるか?

研究班は、デンマークの全国統計から、百日咳にかかった子ども4,700人を含むデータを使い、その後の経過を調べました。

百日咳にかかった子どもと、そうでない子どもを比較して、てんかんが発生する頻度に違いがあるかを検討しました。

 

◆10歳までのてんかんが多い

次の結果が得られました。

10歳でのてんかんの累積発症率は百日咳患者で1.7%(95%信頼区間1.4%-2.1%)、マッチした比較コホートでは0.9%(95%信頼区間0.8%-1.0%)だった。対応する対応総ハザード比は1.7(95%信頼区間1.3-2.1)だった。

百日咳にかかった子どもは、かかっていない子どもに比べて、10歳までにてんかんが発生した割合が大きくなっていました

 

百日咳は特に乳児で重症になりやすく、けいれんや脳症の症状を伴うこともあります。予防としてDPTワクチンや四種混合ワクチンの効果が知られています。ワクチンを受けようか考えるときには、ここで示された危険性を考えに入れてもいいかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Hospital-Diagnosed Pertussis Infection in Children and Long-term Risk of Epilepsy.

JAMA. 2015 Nov 3

[PMID: 26529162]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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