2015.12.03 | ニュース

うつ病では薬よりも光を浴びた方が効果的?

122人のデータを分析
from JAMA psychiatry
うつ病では薬よりも光を浴びた方が効果的? の写真
(C) drubig-photo - Fotolia.com

うつ病には、ある季節のみ症状が現れる季節性うつ病と、そうではない非季節性うつ病があります。これまで季節性うつ病の治療法のひとつとして光療法の効果が報告されていました。今回は、非季節性うつ病への光療法の効果を検証しました。

◆非季節性うつ病でも光療法は効く?

光療法は、高い照度の光を浴びることで体内のリズムを整える治療法で、季節性うつ病睡眠障害への効果について報告されています。一方、うつ病の服薬治療として、抗うつ薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の一種、フルオキセチンがあります。

今回の研究では、非季節性うつ病の患者122人を以下の4群に分け、光療法やフルオキセチンの効果を検証しました。

  • 偽薬の服薬と光療法を行う群
  • フルオキセチン服薬と偽の光療法を行う群
  • フルオキセチン服薬と光療法を行う群
  • 偽薬の服薬と偽の光療法を行う群(プラセボ群)

 

◆光療法は有効、フルオキセチンは効果なし

以下の結果が得られました。

光療法とフルオキセチン服薬を組み合わせた場合(効果量1.11、95%信頼区間0.54-1.64)と、光療法単独治療(効果量0.80、95%信頼区間0.28-1.31)では、MADRSの変化量はプラセボ群よりも有意に優っていたが、フルオキセチン単独治療(効果量0.24、95%信頼区間-0.27から0.74)ではプラセボ群よりも優っていなかった。

光療法をおこなった場合もしくは、光療法とフルオキセチンの服薬治療を組み合わせて行った場合では、プラセボ群よりもうつ症状に対して有効でした。しかし、フルオキセチンの服薬のみを行った場合ではプラセボ群と差は見られませんでした。

 

このように組み合わせて行うことで治療効果が見られるのであれば、有用です。一方、服薬だけではあまり効果がないという結果でした。今回の研究からだけでは判断はできませんが、このような研究結果を元にさらに有効な治療法が確立されていくことが望まれます。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Efficacy of Bright Light Treatment, Fluoxetine, and the Combination in Patients With Nonseasonal Major Depressive Disorder: A Randomized Clinical Trial.

JAMA Psychiatry. 2015 Nov 18

[PMID: 26580307]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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