2015.11.29 | ニュース

未成年の糖尿病には、うつが隠れているかもしれない

糖尿病患者600人の診断

from Diabetes care

未成年の糖尿病には、うつが隠れているかもしれないの写真

糖尿病患者には同時にうつ病もある場合が多いと言われています。未成年の糖尿病患者を対象に、うつ症状の頻度の調査が行われました。

◆10歳から17歳の糖尿病患者を診断

研究班は、10歳から17歳で1型糖尿病の患者261人と、2型糖尿病の患者339人に対して、評価基準に従いうつ症状の診断を行いました。

 

◆2型糖尿病患者の22%、治療されない例も

次の結果が得られました。

うつ症状は1型糖尿病患者の13%、2型糖尿病患者の22%(P=0.007)に同定された。うち、セラピストによって過去12か月以内に治療が行われていたのは1型糖尿病患者の4%と2型糖尿病患者の9%だけだった。

1型糖尿病患者の13%、2型糖尿病患者の22%にうつ症状がありましたが、そのうちセラピストによって治療されていた人は1型糖尿病患者の4%、2型糖尿病患者の9%でした。

 

糖尿病の治療では、うつ症状にも注意が必要であることが改めて示されているのかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Depressive Symptoms in Youth With Type 1 or Type 2 Diabetes: Results of the Pediatric Diabetes Consortium Screening Assessment of Depression in Diabetes Study.

Diabetes Care. 2015 Oct 12 [Epub ahead of print]

[PMID: 26459274]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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