2016.01.21 | ニュース

うつの治療は血糖値の改善にも関係しているかもしれない

1,399人のデータから
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2型糖尿病では、うつ症状がともなって現れることがあり、状態の悪化につながります。うつ症状を治療することで、血糖値を下げる治療にも効果があるかどうか、治療された人のデータをもとに解析が行われました。

◆抗うつ薬で治療すると血糖値はよくなるか?

研究班は、2型糖尿病とうつ症状を診断された人1,399人を対象に、経過のデータを集め、統計解析によって、抗うつ薬治療と血糖値のコントロールの関係を調べました。血糖値の指標として、検査値のHbA1cが7%未満になったかどうかで効果を判定しました。

 

◆抗うつ薬を使ったほうが血糖値が改善

次の結果が得られました。

抗うつ薬治療を受けたうつ症状患者のうち50.9%で良好な血糖コントロールが達成され、対して抗うつ薬治療を受けなかった対象者では34.6%だった。

抗うつ薬治療を受けた人のほうが、抗うつ薬を使わなかった人よりも、HbA1cが7%未満になる割合が多くなっていました

 

うつ症状自体がホルモンバランスの異常などを介して血糖値に関係しているのか、うつ症状があると糖尿病の治療が適切に行えなくなるのかなどは明らかではありませんが、うつ症状の治療と糖尿病の治療には何らかの影響があったのかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Antidepressant medication use and glycaemic control in co-morbid type 2 diabetes and depression.

Fam Pract. 2016 Jan 7. [Epub ahead of print]

[PMID: 26743722]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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