2015.11.17 | ニュース
三輪車に潜む危険とは…?
データ分析による検証
from Pediatrics

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子どもの遊び道具の一つである三輪車。安全に考慮し設計されていても、幼児の事故の一因となり得ます。研究グループは、三輪車事故の特性を調べるための研究をおこないました。
◆三輪車事故に関するデータを分析
研究グループは、アメリカの18歳以下の子どもにおける三輪車事故に関するデータから、けがをした体の場所などを調査しました。分析には、2012年と2013年の全国電子傷害監視システムから入手したデータが用いられました。
◆頭のけが、肘の骨折に注意
調査期間に9,340件の三輪車事故があったと見られました。事故の平均年齢は3歳であり、そのうち63.6%が男児でした。
けがをした場所は頭部が最も多く、骨折は、肘が最も多いことがわかりました。
また、全ての傷害のうち2.4%が入院に至るけがであることが示されました。
子どもが遊びから多くのことを学びますが、大けがに至るまでの危険は避けたいものです。遊びにどのような事故が起こりうるか知り、事前に予防策をとることで、安心してのびのび遊ぶ場を子どもに提供したいですね。
執筆者
参考文献
Tricycle Injuries Presenting to US Emergency Departments, 2012-2013.
Pediatrics. 2015 Oct
[PMID: 26371194]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。