2015.10.23 | ニュース

体重と活動量の管理に、カウンセラーがデータをもとに遠隔指導

ランダム化比較試験により検証
from Obesity (Silver Spring, Md.)
体重と活動量の管理に、カウンセラーがデータをもとに遠隔指導 の写真
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肥満は、様々な病気の危険性を増やすことがよく知られています。今回の研究は、体重と活動量の遠隔管理を用いた健康管理プログラムが、体重減少に効果があるか検証しました。

◆遠隔管理群と健康教育群にランダムに振り分け

今回の研究は、体格指数(BMI)が25kg/m2から35kg/m2の40人を、スマートフォンで体重と活動量を管理する群と、スマートフォンに健康に関する情報を送る群の2群にランダムに分けました。

体重と活動量の管理を行う群では、毎日体重を測るとともに加速度計を用いて活動量を測定し、その結果が体重計と加速度計からカウンセラーに自動送信されました。カウンセラーはスマートフォンを通じて遠隔で運動などの指導を行いました。健康に関する情報を送る群は、スマートフォンに健康に関する一般的なアドバイスのメッセージが送られました。どちらの群でも、摂取カロリーの管理は、女性1200kcal、男性1400kcalとしました。

 

◆遠隔管理群でより体重減少の効果あり

以下の結果が得られました。

SmartLoss群(最小二乗平均値±標準誤差、-9.4±0.5%)で、健康教育群(-0.6±0.5%)と比較して有意に体重が減少した(p<0.001)。

スマートフォンを使って遠隔管理を行った方が、単にスマートフォンに情報を流すよりも、体重減少に効果があったという結果でした。

 

情報テクノロジーを用いた健康管理は流行しており、そのなかでもより身近な携帯電話を使用して行うものは増えています。今回の研究で用いられた方法は、スマートフォンとカウンセラーが連動して行うなど、工夫されたプログラムでした。 行動を促すようなプログラムを考えるうえでも、やはり情報を流すという一方向の方法だけではなく、使用者との相互方向の方法が有効なのかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Efficacy of SmartLoss, a smartphone-based weight loss intervention: results from a randomized controlled trial.

Obesity (Silver Spring). 2015 May

[PMID: 25919921]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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