◆甲状腺の手術を行う患者100人を対象に検証
この研究は、甲状腺の手術を行う患者100人を対象に実施しました。対象をTENSを行う群と、対照群にわけました。TENSは、電極を背中の首と肩のエリアに貼りつけて電流を流す方法で行いました。評価は11段階の痛みのスケールを使用し、手術後30分、6時間、24時間、48時間の痛みの程度を計測しました。
◆TENSで首の痛みが改善
TENSを行った群と対照群での痛みの程度は以下の通りでした。
首の後部の痛みのNumerical rating scaleは、経皮的末梢電気刺激群の方が対照群よりも、どの時点でも有意に低かった (p < 0.05)。
TENSを行うと、首の後側の痛みが軽減しました。
電気刺激を用いることが、将来手術後の痛みのケアのひとつとして考えられるようになるかもしれません。さらなる効果検証が望まれます。
執筆者
参考文献
The effect of intra-operative transcutaneous electrical nerve stimulation on posterior neck pain following thyroidectomy.
Anaesthesia. 2015 Apr
[PMID: 25387428]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。