◆運動プログラムを行う群と対照群にランダムに振り分け
今回の研究では、会社員567人を運動プログラムを行う群と対照群にランダムに分け、12か月後の効果を検証しました。 運動プログラムは、以下のことを行いました。
- 僧帽筋(首から背中に付いている筋肉)や大胸筋(胸の筋肉)などのストレッチを毎日、午前中と午後にそれぞれ2回
- 頭、首、背中の筋肉のトレーニングを自宅で1週間に2回
最初の3か月はプログラムの方法について、携帯電話にメッセージが送られました。
◆運動プログラムにより首の痛みを予防
以下の結果が得られました。
首の痛みに対する運動プログラムの予防効果は、生物心理社会的な要因で調整した後、ハザード比は0.45(95%信頼区間0.28-0.71)であった。
運動プログラムを行った方が、首の痛みが現れる危険性が半分以下という結果でした。
デスクワークなどによる首の痛みは、同じ姿勢を長い時間とることによる血行不良や運動不足により現れることがあると言われています。今回紹介した研究の方法であれば、簡便に行うことができるため、参考にしても良いかもしれません。
執筆者
Effects of an exercise programme on preventing neck pain among office workers: a 12-month cluster-randomised controlled trial.
Occup Environ Med. 2014 Jan
[PMID: 24142988]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。