◆96名のオフィスワーカーに対するランダム化比較試験
研究グループは、3ヵ月以上痛みが継続している96名のオフィスワーカーを対象にストレッチ運動の効果を検証するための研究を行いました。
対象者全員に人間工学の小冊子で情報を提供したうえ、さらに首と肩周りのストレッチ運動を1日2回行う群と、ストレッチを行わない群にランダムに分け、4週にわたりストレッチ運動を行ったときの効果を調べました。
◆ストレッチ運動により首の痛みが改善
ストレッチ運動を行った群は、行っていない群よりも首の痛みが少なくなる変化が大きいという結果でしたした。また、ストレッチ運動の頻度が1週間に3回未満であった群に比べ、3回以上行った群で、統計学的に有意な首の機能改善があることが報告されています。
研究グループは、「4週間にわたり、日常的にストレッチ運動を行うことで、慢性的に中等度から重度の首や肩の痛みをもつオフィスワーカーの、首や肩の痛み軽減、首の機能や生活の質改善が期待される」と述べています。
ストレッチ運動により、身も心もリラックスできそうです。一度試してみても良いかもしれません。
執筆者
The effectiveness of a neck and shoulder stretching exercise program among office workers with neck pain: A randomized controlled trial.
Clin Rehabil. 2015 Mar 16.
[PMID: 25780258]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。