2016.06.10 | ニュース

首の痛みにクラニオセイクラル・セラピーは有効か?

慢性頸部痛の患者54人を対象に検証
from The Clinical journal of pain
首の痛みにクラニオセイクラル・セラピーは有効か?の写真
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慢性的な首の痛みは、生活の質(QOL)を下げるため、なんとか改善したいものです。今回の研究では、治療法としてオステオパシーの一種であるクラニオセイクラル・セラピーの有効性を検証しました。

◆首の痛みに頭蓋仙骨治療法は有効?

首の痛みが慢性化すると、日常生活の中でも気になったり、苦痛を強いられることがあります。そのような痛みに対する治療法として、オステオパシーという手技があります。かなり古い歴史のある治療法で、人の治癒力を最大限に高めることを目的に骨のバランスを整えたりするものです。その中でもクラニオセイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法、CST)は、頭蓋骨や仙骨(骨盤の一部をなしている骨)の状態を調整するものです。

今回紹介する研究では、慢性的な首の痛みがある54人を頭蓋仙骨療法を行う群と軽く触る群(偽介入群)に分け、痛みに対する効果を検証しました。頭蓋仙骨療法は8週間行われ、その前後と20週間後に痛みを評価しました。

 

◆頭蓋仙骨療法で痛みが改善

以下の結果が得られました。

偽介入群と比較して、CST患者は8週間時点(群間の差-21mm、95%信頼区間-32.6から-9.4、p=0.001、d=1.02)と20週間時点(群間の差-16.8mm、95%信頼区間-27.5から-6.1、p=0.003、d=0.88)で痛みの強さに対する有意で臨床的に意味のある効果を報告した。

頭蓋仙骨療法を行うと、より痛みが改善するという結果でした。また、治療20週後の時点では、QOLも改善していました。

 

今回の結果だけでは頭蓋仙骨療法の有効性について断定的なことは言えません。今後、このような似たような研究が検証され、その結果を比べた時に一定の効果について言及できるでしょう。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Craniosacral Therapy for the Treatment of Chronic Neck Pain: A Randomized Sham-controlled Trial.

Clin J Pain. 2016 May.

[PMID: 26340656]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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