◆お灸と鍼治療の効果を比較
腰痛患者40名を、お灸を15分、30分、60分行う群と鍼治療を行う群の計4群にランダムに分けました。 お灸と鍼治療は、へその少し下にある関元(かんげん)と呼ばれる部位に行いました。
◆お灸を長時間行うと、鍼治療よりも腰痛に効果的
以下の結果が得られました。
治療後、LL群はCA群、ML群、SL群と比較して、VASスコアが有意に低くなった。
お灸を60分行った群で、鍼治療群、15分や30分のお灸を行った群と比べて、腰痛がより改善したという結果でした。
腰痛がなかなか治らず、お灸や鍼治療に通われている方も多いと思います。このような研究がさらに増えることで、どのような治療をどのくらいの時間行うとより効果的か、といった参考になるかもしれません。
執筆者
Effect of stimulating acupoint Guanyuan (CV 4) on lower back pain by burning moxa heat for different time lengths: a randomized controlled clinical trial.
J Tradit Chin Med. 2015 Feb
[PMID: 25842726]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。