2015.08.21 | ニュース

妊婦初期に対するインフルエンザA(H1N1) pdm09ワクチンの安全性を検証

4.5万人の大規模コホート研究
from Vaccine
妊婦初期に対するインフルエンザA(H1N1) pdm09ワクチンの安全性を検証の写真
(C) Monet - Fotolia.com

妊娠中も、インフルエンザの予防接種が推奨されていますが、ワクチンの赤ちゃんに対する影響は気になる点ではないでしょうか。フィンランドの研究グループによって、インフルエンザワクチンの安全性を確かめる研究が行われました。

◆インフルエンザA(H1N1)pdm09とは

2009年に新型インフルエンザとして流行したタイプのインフルエンザウイルスです。インフルエンザに効くとされている治療薬のオセルタミビル(商品名タミフル)に耐性のものが見つかったことでも知られています。

 

◆4.5万人の妊婦を対象とした大規模コホート研究

この研究は、妊婦に対するインフルエンザA(H1N1)pdm09ワクチンの安全性を検証することを目的に行われました。

ワクチンの安全性を検証するために、インフルエンザA(H1N1)pdm09ワクチンを 接種した妊婦34,212人とワクチンを接種しなかった妊婦9,363人それぞれの出産状況(死産、早産など)を調べました。

 

◆ワクチンの安全性を検証

調査の結果、ワクチンを接種しなかった妊婦と比べ、ワクチンを接種した妊婦の出産状況に統計学的な有意差がみられないことがわかりました。妊娠初期にワクチンを接種した人に限って調べても、やはり死産や発育などに影響は見られませんでした。妊娠初期・中期・後期のどの時期においても同様の結果が得られています。

研究チームは、「この研究は、妊娠初期に接種されたAS03アジュバントインフルエンザワクチンの安全性について再確認する根拠を加え、すべての妊婦にすべての妊娠時期においてインフルエンザワクチンの接種を推奨することを支持する」と述べています。

 

妊娠中の感染症は母子ともに影響が大きくなる場合があり、適切な方法で予防することが大切です。インフルエンザワクチンには、安心して使えて効果的にインフルエンザを予防し、大切な出産の備えになることが望まれます。

執筆者

NK

参考文献

Perinatal survival and health after maternal influenza A(H1N1)pdm09 vaccination: A cohort study of pregnancies stratified by trimester of vaccination.

Vaccine. 2015 Aug 1

[PMID: 26238723]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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