◆ブルーベリーパウダー群と対照群にランダムに分類
今回の研究は、血圧が125/85 mmHg以上、160/90mmHg未満の閉経後の女性48名を、22gのフリーズドライブルーベリーパウダーを摂る群と22gの偽パウダーを摂る群にランダムに分類し、8週間後の血圧、動脈硬化の程度を比較しました。
◆ブルーベリーを摂取すると血圧が改善
調査の結果、以下のことを報告しました。
8週間後、収縮期血圧と拡張期血圧(それぞれ131±17mmHg[p<0.05]、75±9mmHg[p<0.01])と上腕足首間脈波伝播速度(1,401±122cm/秒、p<0.01)がベースライン(それぞれ138±14mmHg、80±7mmHg、1,498±179cm/秒)よりも有意に低く、ブルーベリーパウダー群では群と時間の交互作用が有意であった。一方、対照群では変化がなかった。
ブルーベリーを8週間摂取すると、血圧と動脈硬化が改善したという結果でした。
筆者らは、「毎日ブルーベリーを摂取すると、[...]血圧や動脈硬化を減らすかもしれない」と述べています。
今回の対象は閉経後の女性に限定されていたため、ほかの年齢の人や男性にも適用できるかは不明です。血圧を下げるその他の食べ物と併せて、頭の片隅に置いておいても良いかもしれませんね。
執筆者
Daily blueberry consumption improves blood pressure and arterial stiffness in postmenopausal women with pre- and stage 1-hypertension: a randomized, double-blind, placebo-controlled clinical trial.
J Acad Nutr Diet. 2015 Mar
[PMID: 25578927]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。