2015.08.10 | ニュース

コレステロールの薬、子どもに使っても大丈夫?ピタバスタチンの安全性を検証

6歳から17歳の患者106人のランダム化試験
from The Journal of pediatrics
コレステロールの薬、子どもに使っても大丈夫?ピタバスタチンの安全性を検証の写真
(C) yuu - Fotolia.com

家族性高コレステロール血症などで脂質異常症(高脂血症)のある子どもにも、薬剤治療が必要と考えられています。しかし、子どもに対する効果と安全性が確かめられた薬は限られています。新しくピタバスタチンを治療に使った研究の結果が報告されました。

◆17歳以下の患者が対象

ピタバスタチンは、血液中のコレステロールを減らす効果が知られている、スタチンという種類の薬のひとつです。研究班は次のようにピタバスタチンによる治療を行いました。

6歳から17歳の小児ないし青少年の高脂血症患者計106人が、12週間のランダム化二重盲検偽薬対照研究に登録され、ピタバスタチン1mg、2mg、4mg、偽薬の各群に割り付けられた。

6歳から17歳で高脂血症がある患者106人を対象として、12週間の治療を行いました。対象者はランダムに、ピタバスタチンを使うグループと、偽薬を使うグループに分けられました。治療効果として、コレステロールのうちLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)の量が比較されました。

 

◆LDL-Cが減少、安全性に問題なし

次の結果が得られました。

偽薬群と比べて、ピタバスタチン群ではベースラインからLDL-Cが有意に減少し、1mg群で23.5%、2mg群で30.1%、4mg群で39.3%だった。

明らかな安全性の問題はなかった。

ピタバスタチンを使うグループで、治療前と比べてLDLコレステロールが少なくなり、重要な副作用は見られませんでした

研究班は「4mgまでのピタバスタチンは6歳から17歳の小児ないし青少年に対してよく忍容され、有効である」と結論しています。

 

薬の効き方が大人と子どもで違っていることはよくあります。こうした研究結果が集まることで、子どもの治療法に選択の幅ができるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Efficacy and Safety of Pitavastatin in Children and Adolescents at High Future Cardiovascular Risk.

J Pediatr. 2015 Aug

[PMID: 26059337]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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