2015.08.06 | ニュース

家庭血圧は医療者に測ってもらう血圧よりも心血管死亡リスクに強く関連している

日本人1,789名を分析
from Journal of hypertension
家庭血圧は医療者に測ってもらう血圧よりも心血管死亡リスクに強く関連している の写真
(C) Andrey Popov - Fotolia.com

家庭で測定する血圧は診察室で測るよりも低めに出る傾向があります。今回は、「診察室血圧と家庭血圧の間に診断の差がある場合、家庭血圧による診断を優先する」というガイドラインの根拠となる論文のひとつを紹介します。

◆家庭血圧、検査による血圧と死亡の関連性を検証

この調査では、40歳以上の1,789名を対象に、家庭で測定した血圧と、検査で測定した血圧が、心筋梗塞脳卒中などの心血管疾患による死亡のリスクと関連するかを検証しました。

 

◆家庭血圧の収縮期血圧が心血管死亡リスクと強く関連

調査の結果、以下のことを報告しました。

家庭血圧値とスクリーニングによる血圧値を同時に連続変数としてCoxモデルに投入すると、複数回測定(3回より多く)した家庭での収縮期血圧値の平均のみ、心血管死亡リスクと有意かつ強い関連を示した。

家庭血圧の最初2回の平均値も、スクリーニングによる血圧値より強く死亡リスクと関連していた。

家庭血圧値は、検査による血圧測定よりも心血管死亡リスクと強く関連していたという結果でした。

筆者らは、「一般人にとって、家庭血圧の測定は、スクリーニングによる血圧測定よりも死亡の予測に関してより強い力がある」と述べています。

 

医療者が測定する場合、緊張で血圧が高く出てしまう場合や、逆の場合もあります。それらを考慮して、高血圧治療ガイドラインでは、ここで示されたような死亡率との関連を根拠に、家庭血圧による診断を優先しています。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Home blood pressure measurement has a stronger predictive power for mortality than does screening blood pressure measurement: a population-based observation in Ohasama, Japan.

J Hypertens. 1998 Jul 

[PMID: 9794737]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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