2015.08.04 | ニュース

痛風は肉・魚をよく食べる人で多く、牛乳をよく飲む人で少ない

47,150名の男性を追跡調査
from The New England journal of medicine
痛風は肉・魚をよく食べる人で多く、牛乳をよく飲む人で少ないの写真
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痛風の発生リスクに関連する食習慣について、高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインで引用されている論文を紹介します。食習慣とその後の痛風との関連を追跡した結果、肉類・魚介類ではリスク増大、乳製品では逆にリスクが減少することを報告しました。

◆12年間の追跡調査で食習慣と痛風の発生の関連を検証

今回の研究では、痛風と診断されたことのない47,150名の男性を対象に、4年ごと、計12年間に渡り、食習慣を評価し、プリン体を多く含む肉と魚介類や、ほかの食品の摂取量と痛風の発生との関連を追跡調査しました。

 

◆肉類、魚介類ではリスク増大、乳製品ではリスク減少

以下の結果が得られました。

肉類の摂取が最も高い五分位群の男性は、最も低い男性と比べて、多変量相対リスクが1.41(95%信頼区間1.07-1.86、ptrend=0.02)、魚介類の摂取に関連する対応する相対リスクは1.51(95%信頼区間1.17-1.95、ptrend=0.02)であった。

対照的に、乳製品の摂取増大に伴う痛風の発生は減少し、最も高い五分位群の男性は、最も低い男性と比べて多変量相対リスクは0.56(95%信頼区間0.42-0.74、ptrend<0.001)であった。

肉類、魚類の摂取が多い場合に、少ない場合と比べると痛風の発生リスクは増大する一方、乳製品の摂取が多い場合は逆に発生リスクが減少していることがわかりました。

この結果から著者らは、「肉や魚介類の消費が大きいことは、痛風リスクの増大と関連する一方で、乳製品の消費が大きいことは、リスクの減少と関連する」と結論付けています。

 

食生活が痛風の起こりやすさに影響するのかもしれません。高尿酸血症状・痛風ガイドラインでは、この他に果糖の過剰摂取制限も推奨されています。そちらの論文についても今後紹介する予定です。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Purine-rich foods, dairy and protein intake, and the risk of gout in men.

N Engl J Med. 2004 Mar 11 

[PMID: 15014182]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。