O157のダメージを軽減?中国茶が腸管出血性大腸菌感染後の肝臓・腎臓に示した効果とは
O157などの腸管出血性大腸菌は、食中毒によって下痢などの症状を起こし、重症では腎臓などの障害に至ることもあります。症状の原因になる毒素は抗菌薬で大腸菌を殺しても残るため、治療は単純ではありません。中国の研究班が、茯砖茶(ふくたんちゃ)というお茶の抽出物(FBTE)の効果を試す研究を行い、O157に感染したマウスにFBTEを与えたところ、肝臓と腎臓の検査値に良い傾向が見られたことを報告しました。
◆マウスにFBTEを与えて比較
研究班は、マウスにO157型
◆血液検査値に改善
FBTEを与えたマウスでは、与えなかったマウスに比べて、血液検査のうち
研究班は、「これらの結果はFBTEがO157:H7型大腸菌に感染したマウスの腎臓と肝臓を保護[...]する可能性を示唆する」と述べています。
検査値の変化が本当に重症化を防いだり
とはいえ、食中毒対策には手洗いや十分な加熱による予防も大事です。夏場は食品の衛生管理によく気を付けてください。
執筆者
Effects of Fuzhuan Brick-Tea Water Extract on Mice Infected with E. coli O157:H7.
Nutrients. 2015 Jul 1
[PMID: 26140539]
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。