2015.06.30 | ニュース

太極拳は認知症予防に役立つか

研究9件のメタアナリシス
from American journal of preventive medicine
太極拳は認知症予防に役立つかの写真
(C) WONG SZE FEI - Fotolia.com

認知症の原因は解明されておらず、確かな治療法や予防法もありませんが、いくらかの効果を期待されている予防法があります。太極拳もそのひとつです。中国の研究班が、これまでに健康な成人の認知能力に対して太極拳の効果を調べた研究を検証し、認知能力低下を防ぐ可能性があると報告しました。

◆先行研究を検証

研究班は、論文データベースを検索して、次のように先行研究を集めました。

健康な成人の認知能力維持に対して太極拳と通常の身体運動を比較した前向き対照試験のシステマティックレビューを行った。

認知機能障害のない人を対象にした研究で、太極拳が通常の運動に比べて予防効果があるかどうかを調べたものを集めて検証しました。

 

◆9件で効果あり

次の結果が得られました。

4件のRCTと5件の非ランダム化対照試験の計9件、対象者数合計632人の研究が同定された。

太極拳は多様な認知領域のアウトカムに対して有益な効果を示していた。

9件の研究が見つかり、効果を測る基準はさまざまでしたが、多くの場合に太極拳の有益な効果が報告されていました。

研究班は「通常の身体運動に比べて、太極拳は健康な成人の認知能力に対して防御的効果を持つ可能性を示している」と結論しています。

 

健康のために運動を、と考えている方には参考になるかもしれません。なお、太極拳の効果についての研究はほかにも紹介しています。興味のある方はあわせてご覧ください。

パーキンソン病患者のバランストレーニングに太極拳が有効」

http://medley.life/news/item/55714fa391e599f60076821c

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Tai Chi and the Protection of Cognitive Ability: A Systematic Review of Prospective Studies in Healthy Adults.

Am J Prev Med. 2015 Jul

 

[PMID: 26094229]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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