2015.05.19 | コラム

急性喉頭炎と急性喉頭蓋炎

似た名前ではあるけれど、実際は…
急性喉頭炎と急性喉頭蓋炎の写真
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喉(のど)の感染症には色々な種類があります。扁桃炎や風邪、咽頭炎など様々です。その中に、急性喉頭炎と急性喉頭蓋炎という、似たような名前の病気があります。どちらものどの奥の「喉頭」という場所の近くの感染症ですが、その症状は全く異なり、特に「急性喉頭蓋炎」は緊急の治療が必要になる病気です。

◆喉頭ってどこ?

喉頭とはのどの奥の気管の入り口部分のことで、およそ、喉頭蓋という部分から声帯までの間を喉頭と呼びます。喉頭蓋とは文字通り喉頭の「ふた」で、ものを飲み込むときに気管に食べ物や飲み物などが入らないように蓋をする部分です。

 

◆急性喉頭炎と急性喉頭蓋炎の違い

急性喉頭炎は喉頭の粘膜が細菌ウイルスの感染が原因で炎症を起こした状態です。いわゆる「かぜ急性上気道炎)」に含まれる病気です。基本的にのどの痛みなどの風邪のような症状が出て、安静にしていれば治ることが多いです。(細菌が原因の場合は抗菌薬抗生物質)を使うこともあります。)

一方で急性喉頭蓋炎は、急性喉頭炎と全く別の病気です。喉頭蓋という蓋の部分に、主に細菌が感染することで起こります。強烈なのどの痛みに加えて、喉頭蓋が腫れて空気の通り道を狭くすることによって、息苦しさが出るのが特徴です。腫れが強くなると、空気の通り道が塞がれることで窒息し、そのまま死亡するケースもあります。

 

頻度としては、かぜの一種である急性喉頭炎の方が多いですが、急性喉頭蓋炎という、緊急での治療が必要になる喉の感染症があるということをぜひ知っておいて下さい。

「つばも飲み込めないくらいの強烈なのどの痛み」と「息苦しさ」があれば迷わず救急車を呼びましょう。

執筆者

Goichiro Toyoda

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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