◆ビタミンDの血中濃度を測定し、その後7年間の死亡率を調査
今回の研究は、デンマーク人247,574名を対象にまず血中のビタミンD濃度を検査し、その後7年間の経過を追いました。7年間のうち、心血管疾患、脳卒中、心筋梗塞で死亡した人の数を調査し、血中ビタミンD濃度と死亡率の関係を検証しました。
◆ビタミンDは摂りすぎても摂らなさすぎても問題!?
調査の結果、ビタミンDの濃度が50nmol/l未満と低すぎる場合においても、100nmol/l以上と高すぎる場合においても、死亡率増加と関連することが明らかとなりました。このことから、筆者らは、70mmol/l程度が適切な濃度であることを示唆し、サプリメントの過剰摂取に警笛を鳴らしています。
ビタミンDの過剰摂取、過少摂取に関して、どの程度の血中濃度が適正なのか示唆した論文です。ビタミンDの血中濃度やサプリメントの服用は、実際の医療の現場ではどのように扱われているのでしょうか?
執筆者
A reverse J-shaped association between serum 25-hydroxyvitamin D and cardiovascular disease mortality – the CopD-study.
J Clin Endocrinol Metab. 2015 Feb 24
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。