2015.04.20 | ニュース

魚と野菜を食べるとアルツハイマー病の発症リスクが減る

シカゴの研究グループが923人の食事調査から解析
from Alzheimer's & dementia : the journal of the Alzheimer's Association
魚と野菜を食べるとアルツハイマー病の発症リスクが減るの写真
(C) kazoka303030 - Fotolia.com

アルツハイマー病とは、新しく物事を覚えられなくなってしまうなどの症状が現れる病気です。 現在、日本の認知症の約半分がアルツハイマー病だと言われており、根治する薬はないため、いかにして予防できるかに関心が持たれています。 今回、シカゴの研究グループが新しい食事療法によりアルツハイマー病の発症を効果的に抑えることができることが質問調査により判明しました。

◆923人の食事内容を調査

グループは58歳から98歳の923人の患者を平均4.5年に渡って質問票をとり、食生活以外の生活習慣の影響を除く統計解析を行い調査しました。

今回着目したのは、「MIND食」と呼ばれる、地中海料理とDASH 食(高血圧予防食事法)を組み合わせたものです。このMIND食は、

  • 穀類、野菜、豆類、鶏肉、魚を重視し、
  • 赤身肉やバターなどは摂取を控える

という特徴があります。

 

◆食事療法で発症率が大幅に低下

研究の結果、MIND食を摂っている被験者は他の被験者より発症リスクが大幅に低下していることが判明しました。また、その他の食事療法(DASH食や地中海食)に比べ、発症リスクが抑えられていることも示されています。

研究グループは生活習慣が違うのにも関わらず食事療法によりアルツハイマー病の発症が減っていることから、効果的に予防できるのではないかと述べています。

現在のところ食事療法によってアルツハイマー病の発症を抑えることができた理由については解明されていません。食生活が異なる日本人で同様の調査は行われていないため、同様の効果が得られるかは不明ですが、食生活は発症に関係していることは確かであるようです。

ぜひ医師の方々の印象やご感想をお聞かせください。

執筆者

佐々木 康治

参考文献

MIND diet associated with reduced incidence of Alzheimer's disease.

Alzheimers Dement. 2015 Feb 11. 

[PMID: 25681666] http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25681666

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。