処方薬
プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」
後発

プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」の基本情報

プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」の概要

商品名 プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」
一般名 プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル
薬価・規格 20.5円 (60mg1カプセル)
薬の形状
内用薬 > カプセル剤 > 徐放カプセル
内用薬 > カプセル剤 > 徐放カプセルのアイコン
製造会社 沢井製薬
YJコード 2149014M1065
レセプト電算コード 620293401
識別コード プラプロノロール60mg
添付文書PDFファイル

プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」の主な効果と作用

  • 血圧を下げるお薬です。
  • 心臓に働いて血液の拍出量を減らし、血圧を下げ、心臓の負担を少なくする働きがあります。
  • 心臓の負担を少なくし、心拍数を下げる働きがあります。
  • 胸の圧迫感や胸痛といった狭心症などの発作を予防またはやわらげるお薬です。

プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」の用途

プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

過敏症、発疹、蕁麻疹、頭痛、めまい、嘔気、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、倦怠感、浮腫

起こる可能性のある重大な副作用

徐脈、呼吸困難、心拡大、心不全、心不全悪化、末梢性虚血、レイノー様症状、房室ブロック、失神、起立性低血圧、無顆粒球症、血小板減少症、紫斑病、気管支痙攣、喘鳴

上記以外の副作用

高脂血症、低血圧、胸痛、傾眠、不眠、幻覚、抑うつ、悪夢、錯乱、しびれ、気分変化、精神変調、視力異常、霧視、涙液分泌減少、食欲不振、腹痛、口内乾燥、嘔吐、便秘、下痢、無力症状、疲労、筋痛、可逆的脱毛、頻尿、知覚減退、高尿酸血症、LDH上昇、血中尿素上昇、血糖値低下、乾癬様皮疹、乾癬悪化、抗核抗体陽性化、重症筋無力様症状、重症筋無力症悪化

プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」の用法・用量

  • 〈効能共通〉プロプラノロール塩酸塩として1日60mg未満の経口投与で効果が不十分な場合に、次記の用法及び用量に基づき使用する
  • 〈本態性高血圧症(軽症~中等症)〉通常成人1日1回1カプセルを経口投与する
    • なお、症状により1日1回2カプセルまで増量することができる
  • 〈狭心症〉通常成人1日1回1カプセルを経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること〔2.11、9.1.7参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 壊疽
    • 過敏症
    • 肺高血圧による右心不全
    • 気管支痙攣
    • 気管支喘息
    • 心原性ショック
    • 代謝性アシドーシス
    • 長期間絶食状態
    • 低血圧症
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 洞不全症候群
    • 洞房ブロック
    • 異型狭心症
    • 未治療の褐色細胞腫
    • 未治療のパラガングリオーマ
    • 重度末梢循環障害
    • 高度又は症状を呈する徐脈
    • リザトリプタン安息香酸塩投与中
    • うっ血性心不全
    • 房室ブロック<2・3度>
    • 褐色細胞腫の手術時に使用する場合を除き手術前48時間
    • 褐色細胞腫
    • 間欠性跛行症
    • 甲状腺中毒症
    • コントロール不十分な糖尿病
    • 重篤な肝機能障害
    • 重篤な腎機能障害
    • 徐脈
    • 特発性低血糖症
    • 房室ブロック<1度>
    • 末梢循環障害
    • レイノー症候群
    • アナフィラキシーの既往歴
    • 絶食状態
    • 手術前後の絶食状態
    • パラガングリオーマ

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
安息香酸リザトリプタン 消失半減期が延長・AUCが増加し作用が増強
交感神経遮断剤 交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
レセルピン 交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
β-遮断剤 交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
血糖降下剤 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
インスリン製剤 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
トルブタミド 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
アセトヘキサミド 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
カルシウム拮抗剤 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ベラパミル 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ジルチアゼム 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ニフェジピン 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
クロニジン 投与中止後のリバウンド現象<血圧上昇・頭痛・嘔気等>を増強
クラス1抗不整脈剤 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
ジソピラミド 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
プロカインアミド 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
アジマリン 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
3群不整脈用剤 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
アミオダロン 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
交感神経作動薬 相互の薬剤の効果が減弱、血管収縮、血圧上昇
エピネフリン 相互の薬剤の効果が減弱、血管収縮、血圧上昇
麻酔剤 反射性頻脈が弱まり低血圧のリスクが増加
セボフルラン 反射性頻脈が弱まり低血圧のリスクが増加
リドカイン製剤 代謝を遅延させ血中濃度を上昇
ジギタリス剤 房室伝導時間が延長し徐脈・房室ブロック
シメチジン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
ヒドララジン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
キニジン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
プロパフェノン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
クロルプロマジン 作用がそれぞれに増強
麦角アルカロイド 下肢の疼痛、冷感、チアノーゼ
エルゴタミンを含有する製剤 下肢の疼痛、冷感、チアノーゼ
非ステロイド系抗炎症剤 本剤の降圧作用が減弱
インドメタシン製剤 本剤の降圧作用が減弱
エタノール摂取 本剤の血中濃度の変動により作用が減弱または増強
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下し作用が減弱
ワルファリン 血中濃度が上昇し作用が増強
フィンゴリモド 重度の徐脈、心ブロック

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」と主成分が同じ薬

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プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」に関係する解説

β遮断薬

  • プロプラノロール塩酸塩徐放カプセル60mg「サワイ」は、β遮断薬に分類される。
  • β遮断薬とは、交感神経のβ受容体への遮断作用により血圧や心拍数などを抑えることで高血圧、狭心症、頻脈性不整脈などを改善する薬。

β遮断薬の代表的な商品名

  • インデラル
  • テノーミン
  • メインテート、ビソノ
  • セロケン、ロプレソール
  • ハイパジール
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