処方薬
ペリンドプリル錠4mg「日医工」
後発

ペリンドプリル錠4mg「日医工」の添付文書

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効果・効能

高血圧症。

用法・用量

ペリンドプリルエルブミンとして2~4mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大量は8mgまでとする。

(用法・用量に関連する使用上の注意)

重篤な腎機能障害のある患者では、本剤の活性代謝物の血中濃度が上昇し、過度の血圧低下、腎機能悪化が起こる恐れがあるので、クレアチニンクリアランスが30mL/分以下又は血清クレアチニンが3mg/dL以上の場合には、投与量を減らすか、若しくは投与間隔をのばすなど、経過を十分に観察しながら慎重に投与する。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

  1. 重大な副作用(頻度不明)

    1. 血管浮腫:呼吸困難を伴う顔面腫脹、舌腫脹、声門腫脹、喉頭腫脹を症状とする血管浮腫が現れることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、アドレナリン注射、気道確保等適切な処置を行う。
    2. 急性腎不全:急性腎不全が現れることがあるので、腎機能異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    3. 高カリウム血症:重篤な高カリウム血症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
  2. その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行う。

    1. 過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒感。
    2. 腎臓:(頻度不明)BUN上昇、血清クレアチニン上昇。
    3. 血液:(頻度不明)赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット低下、白血球減少、血小板減少。
    4. 精神神経系:(頻度不明)眩暈・ふらつき、頭痛・頭重感、眠気、感覚減退(四肢のしびれ感等)、耳鳴、いらいら感。
    5. 循環器:(頻度不明)低血圧、動悸、期外収縮、頻脈。
    6. 消化器:(頻度不明)悪心、胃部不快感、便秘、食欲不振、腹痛、下痢。
    7. 代謝:(頻度不明)総コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、尿酸上昇、血清カリウム上昇、血清ナトリウム低下、低血糖。
    8. 肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、LDH上昇等。
    9. 呼吸器:(頻度不明)咳嗽[晩発性咳を含む]、喉頭違和感、喀痰増加。
    10. その他:(頻度不明)ほてり、CK上昇(CPK上昇)、倦怠感、胸痛・胸部不快感、四肢冷感、浮腫、口渇、味覚異常(苦味等)、悪寒、熱感。

使用上の注意

(禁忌)

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

  2. 血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫、遺伝性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫等)[高度呼吸困難を伴う血管浮腫を発現することがある]。

  3. デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中、トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中(PVA:ポリビニルアルコール)又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中の患者。

  4. アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた血液透析施行中(AN69を用いた血液透析施行中)の患者。

  5. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。

  6. アリスキレンフマル酸塩投与中の糖尿病患者(但し、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている]。

(慎重投与)

  1. 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者。

  2. 高カリウム血症の患者。

  3. 重篤な腎機能障害のある患者。

  4. 高齢者[過度の血圧低下により病態を悪化させる恐れがある]。

(重要な基本的注意)

  1. 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能悪化させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。

  2. 高カリウム血症の患者においては、高カリウム血症を増悪させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現する恐れがあるので、血清カリウム値に注意する。

  3. アリスキレンフマル酸塩を併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。なお、eGFR(60mL/分/1.73㎡の腎障害でアリスキレンフマル酸塩併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける。

  4. 本剤の投与により、特に次の患者では、初回投与後一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので、投与は少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行う:1)重症高血圧症患者、2)血液透析中の患者、3)利尿降圧剤投与中の患者、4)厳重な減塩療法中の患者。

  5. 降圧作用に基づく眩暈、ふらつきが現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。

  6. 手術前24時間は投与しないことが望ましい。

(相互作用)

  1. 併用禁忌

    1. デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行、トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行(PVA:ポリビニルアルコール)又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行(リポソーバー、イムソーバTR、セルソーバ等)[ショックを起こすことがある(陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートにより血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられ蓄積すると考えられている)]。
    2. アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた透析(AN69)[アナフィラキシーを発現することがある(多価イオン体であるAN69により血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられ蓄積すると考えられている)]。
  2. 併用注意

    1. カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)、カリウム補給剤[血清カリウム値の上昇(高カリウム血症)が現れる恐れがあるので、定期的に血清カリウム値の検査を行う(本剤はアルドステロン分泌抑制に基づく尿中へのカリウム排泄抑制作用を有するため、併用によりカリウム貯留作用が増強するので、特に腎機能障害のある患者には注意する)]。
    2. アリスキレンフマル酸塩[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)、なお、eGFRが60mL/min/1.73㎡未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける(併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。
    3. アンジオテンシン2受容体拮抗剤[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。
    4. 利尿降圧剤(ヒドロクロロチアジド等)[利尿降圧剤で治療を受けている患者に本剤を初めて投与する場合、降圧作用が増強される恐れがあるので、少量から投与を開始する(利尿降圧剤服用中の患者では、ナトリウム利尿により血中レニン活性が上昇し、本剤の降圧効果が増強することがあるので、本剤より先に利尿降圧剤投与中の患者(特に最近投与を開始した患者)には特に注意する)]。
    5. リチウム製剤(炭酸リチウム)[リチウム中毒(症状:振戦・消化器愁訴等)が現れる恐れがあるので、併用する場合は、リチウムの血中濃度に注意する(本剤のナトリウム排泄増加作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている)]。
    6. 非ステロイド性消炎鎮痛剤
      1. 非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)[降圧作用が減弱する恐れがある(プロスタグランジンの合成阻害作用により、本剤の降圧作用を減弱させる可能性がある)]。
      2. 非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)[腎機能を悪化させる恐れがある(プロスタグランジンの合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる)]。
    7. カリジノゲナーゼ製剤[本剤との併用により過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある(本剤のキニン分解抑制作用とカリジノゲナーゼのキニン産生作用により、血中キニン濃度が増大し血管平滑筋弛緩が増強される可能性があると考えられている)]。

(高齢者への投与)

  1. 高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こる恐れがある)ので低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。

  2. 一般に高齢者では、生理機能が低下しているので、BUN上昇、クレアチニン上昇等、腎機能低下に注意する。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

  1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止する[妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢拘縮、頭蓋顔面変形等が現れたとの報告がある。また、海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある]。

  2. 授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている]。

(小児等への投与)

小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

(過量投与)

過量投与時にみられる主な症状は過度な低血圧であると考えられており、これに対しては生理食塩液の静脈注射等適切な処置を行う(本剤の活性代謝物は、血液透析により血中から除去できるが、但し、アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析を行わない)。

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

(その他の注意)

  1. インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより低血糖が起こりやすいとの報告がある。

  2. 他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤服用中の患者が膜翅目毒(ハチ毒)による脱感作中にアナフィラキシーを発現したとの報告がある。

(取扱い上の注意)

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、ペリンドプリル錠2mg「日医工」及びペリンドプリル錠4mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

(保管上の注意)

気密容器。