処方薬
ベクロニウム静注用4mg「F」
後発

ベクロニウム静注用4mg「F」の基本情報

ベクロニウム静注用4mg「F」の概要

商品名 ベクロニウム静注用4mg「F」
一般名 ベクロニウム臭化物静注用
薬価・規格 205.0円 (4mg1管(溶解液付))
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 静注用
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製造会社 富士製薬
ブランド ベクロニウム静注用4mg「F」 他
YJコード 1229403F1050
レセプト電算コード 621225801
添付文書PDFファイル

ベクロニウム静注用4mg「F」の主な効果と作用

  • 筋肉の収縮を引き起こす物質(アセチルコリン)の働きをおさえ、筋肉をほぐす働きがあります。
  • 筋肉の緊張をほぐすお薬です。

ベクロニウム静注用4mg「F」の用途

  • 気管内挿管時の筋弛緩
  • 麻酔時の筋弛緩

ベクロニウム静注用4mg「F」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発赤、徐脈、低血圧、吃逆、過敏症、発疹

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、アナフィラキシー様症状、気道内圧上昇、血圧低下、頻脈、全身発赤、遷延性呼吸抑制、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、CPK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、気管支痙攣

ベクロニウム静注用4mg「F」の用法・用量

  • 初回量ベクロニウム臭化物として0.08~0.1mg/kgを静脈内投与し、術中必要に応じて0.02~0.04mg/kgを追加投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • <注射液の調製法>静脈内投与に際しては、1アンプルを添付溶解液(日局注射用水1mL/アンプル)に用時溶解して用いる(溶解後のベクロニウム臭化物含有量:4mg/mL)
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ベクロニウム静注用4mg「F」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 筋無力症候群でスガマデクスナトリウムに対して過敏症
    • 重症筋無力症でスガマデクスナトリウムに対して過敏症
    • アシドーシス
    • 肝疾患
    • 気管支喘息
    • 気道閉塞
    • ギラン・バレー症候群
    • 筋緊張症候群
    • 筋ジストロフィー
    • 筋無力症候群
    • 高血圧症
    • 高マグネシウム血症
    • 呼吸困難
    • 高炭酸ガス血症
    • 重症筋無力症
    • 腎疾患
    • 心拍出量低下
    • 脱水症
    • 胆道疾患
    • 低カリウム血症
    • 低カルシウム血症
    • 低体温麻酔
    • 低蛋白血症
    • 電解質異常
    • 熱傷
    • 肥満
    • 低体温灌流法による人工心肺使用
    • 脊髄性筋萎縮症
    • 先天性ミオパシー
    • ポリオ罹患後
    • 重症筋無力症・筋無力症候群を除く神経筋疾患
    • スキサメトニウム塩化物水和物で過去にアナフィラキシー反応

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ベクロニウム静注用4mg「F」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
スキサメトニウム塩化物水和物 本剤の筋弛緩作用が増強、本剤の作用が増強又は減弱
吸入麻酔剤 本剤の筋弛緩作用が増強
イソフルラン 本剤の筋弛緩作用が増強
セボフルラン 本剤の筋弛緩作用が増強
エンフルラン 本剤の筋弛緩作用が増強
ハロタン 本剤の筋弛緩作用が増強
エーテル 本剤の筋弛緩作用が増強
リチウム製剤 本剤の筋弛緩作用が増強
カリウム排泄型利尿剤 本剤の筋弛緩作用が増強
フロセミド 本剤の筋弛緩作用が増強
チアジド系薬剤 本剤の筋弛緩作用が増強
モノアミン酸化酵素阻害剤 本剤の筋弛緩作用が増強
プロタミン製剤 本剤の筋弛緩作用が増強
抗不整脈剤 本剤の筋弛緩作用が増強
β-遮断剤 本剤の筋弛緩作用が増強
メトロニダゾール 本剤の筋弛緩作用が増強
カルシウム拮抗剤 本剤の筋弛緩作用が増強
シメチジン 本剤の筋弛緩作用が増強
ブピバカイン 本剤の筋弛緩作用が増強
アミノグリコシド系抗生物質 本剤の筋弛緩作用が増強、本剤の筋弛緩作用が再発現<再クラーレ化>
リンコマイシン系抗生物質 本剤の筋弛緩作用が増強、本剤の筋弛緩作用が再発現<再クラーレ化>
ポリペプチド系抗生物質 本剤の筋弛緩作用が増強、本剤の筋弛緩作用が再発現<再クラーレ化>
アシルアミノペニシリン系抗生物質 本剤の筋弛緩作用が増強、本剤の筋弛緩作用が再発現<再クラーレ化>
マグネシウムを含有する薬剤 本剤の筋弛緩作用が増強、本剤の筋弛緩作用が再発現<再クラーレ化>
キニジン 本剤の筋弛緩作用が増強、本剤の筋弛緩作用が再発現<再クラーレ化>
キニーネ 本剤の筋弛緩作用が増強、本剤の筋弛緩作用が再発現<再クラーレ化>
フェニトイン 本剤の筋弛緩作用が増強、本剤の筋弛緩作用が減弱
リドカイン製剤 本剤の筋弛緩作用が増強、作用発現が早まる
非脱分極性筋弛緩剤 本剤の筋弛緩作用が減弱あるいは増強
塩化カルシウム製剤 本剤の筋弛緩作用が減弱
塩化カリウム製剤 本剤の筋弛緩作用が減弱
HIVプロテアーゼ阻害剤 本剤の筋弛緩作用が減弱
ガベキサート 本剤の筋弛緩作用が減弱
ウリナスタチン 本剤の筋弛緩作用が減弱
副腎皮質ホルモン剤 本剤の筋弛緩作用が減弱
抗てんかん剤 本剤の筋弛緩作用が減弱
カルバマゼピン 本剤の筋弛緩作用が減弱

飲食物との組み合わせ注意

  • マグネシウムを含むもの<海苔、わかめ、バジル、昆布、ひじき など>

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ベクロニウム静注用4mg「F」に関係する解説

筋弛緩薬

  • ベクロニウム静注用4mg「F」は、筋弛緩薬に分類される。
  • 筋弛緩薬とは、脳から筋肉への筋肉緊張の伝達を抑え筋弛緩作用をあらわし、痛みやしびれ感などを緩和する薬。

筋弛緩薬の代表的な商品名

  • ミオナール
  • テルネリン
  • リンラキサー
  • ダントリウム
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