駆虫薬(フェノトリン)
神経伝達シグナルの通り道であるNaチャネルに作用し、神経伝導などを遮断することにより、寄生虫や害虫などに対し殺虫作用をあらわす薬

駆虫薬(フェノトリン)の解説

駆虫薬(フェノトリン)の効果と作用機序

  • 寄生虫などの神経伝導を遮断し殺虫作用により疥癬などに効果をあらわす薬
    • 疥癬は皮膚にダニの一種であるヒゼンダニが寄生しておこる感染症
    • 動物は神経伝達が阻害されると正常に体を動かせなくなり場合によっては死に至る
    • 本剤は寄生虫や害虫などの神経伝導などを遮断し殺虫作用をあらわす
    • 本剤は駆虫薬(寄生虫を殺したり体外に排出するために用いる薬の一種)となる
  • 本剤は(家庭用殺虫剤などでも使用されている)ピレスロイド系化合物の一つ

駆虫薬(フェノトリン)の薬理作用

 

疥癬は皮膚にダニの一種であるヒゼンダニが寄生しておこる感染症で、発疹などの皮膚症状や場合によっては激しい痒みなどがあらわれることもある。

動物がその体を動かすには神経が正常に働く必要があり、反対に神経の働きが阻害されれば伝達が阻害され動けなくなり場合によっては死に至る。神経細胞における神経伝達のシグナルとしてナトリウムイオン(Na+)などがある。

フェノトリンなどのピレスロイド系化合物(殺虫剤の成分として家庭用殺虫剤などで使用されている)は神経細胞におけるNa+の通り道であるNaチャネルに作用し神経伝導などを遮断することによって殺虫作用をあらわすとされる。また本剤は寄生虫を殺したり、体外に排出したりするために用いる薬の一種である駆虫薬となる。

駆虫薬(フェノトリン)の主な副作用や注意点

  • 皮膚症状
    • 皮膚炎、ひびあかぎれ(皮膚亀裂)、水疱、末梢性浮腫などがあらわれる場合がある
  • 末梢神経系症状
    • ヒリヒリ感(錯感覚)があらわれる場合がある
  • 肝機能異常
    • 肝機能異常により、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇などがあらわれる場合がある

駆虫薬(フェノトリン)の一般的な商品とその特徴

スミスリン

  • 剤形や用途などが処方薬と市販薬(一般用医薬品)で異なる
    • 処方薬:液剤(スミスリンローション)で主に疥癬で使用する
    • 市販薬:液剤(スミスリンLシャンプータイプ)、粉剤(スミスリンパウダー)があり、主にシラミの駆除で使用する