カルシウム拮抗薬(片頭痛発作予防薬) - 解説(効能効果・副作用・薬理作用など) | MEDLEY(メドレー)
カルシウム拮抗薬(片頭痛発作予防薬)
脳血管の過度な収縮を抑え、片頭痛の発作を予防する薬
同義語:
Ca拮抗薬

カルシウム拮抗薬(片頭痛発作予防薬)の解説

カルシウム拮抗薬(片頭痛発作予防薬)の効果と作用機序

  • 脳血管の過度な収縮を抑え、片頭痛発作を予防する薬
    • 一度収縮した血管が逆に広がることなどで片頭痛の発作がおこるとされる
    • 血管の収縮にはカルシウム(Ca)イオンの細胞内への流入が深く関わる
    • 本剤はCaイオンの細胞内への流入を阻害し、脳血管の収縮を抑え、血管の収縮と拡張の差を少なくして片頭痛発作を軽減する
  • Ca拮抗薬のひとつだが、主に脳血管に作用する
    • 全身の末梢血管を拡張させる作用は少ないとされ、血圧低下によるめまいやふらつきなどの副作用は少ないとされる

カルシウム拮抗薬(片頭痛発作予防薬)の薬理作用

片頭痛が起こる仕組みは完全に解明されてはいないが、脳の神経の興奮により痛みを引き起こす炎症物質が分泌される仕組みや一度収縮した脳血管が逆に拡張する仕組みなどが考えられている。脳血管の収縮と拡張の差を少なくすると片頭痛発作の症状を軽くすることが期待できる。

血管の収縮にはカルシウム(Ca)イオンが重要な役割を担っていて、Caイオンが細胞内に入ると血管が収縮する。CaイオンはCaチャネルという通り道から細胞内へ流入するが、この通り道をふさぐことで血管の収縮が抑えられる。Ca拮抗薬はCaチャネルを阻害することで血管を拡張させる作用をあらわす。

なお、主に末梢血管への拡張作用をあらわすCa拮抗薬は一般的に高血圧症などの治療薬として使われるが、本剤は主に脳血管に作用するCa拮抗薬であり、脳血管拡張作用により片頭痛発作時の脳血管の収縮と拡張の差を少なくすることで発作時の症状を軽くする作用をあらわす。また、本剤は全身の末梢血管に対する作用は少ないとされ、血圧の過度な低下による、めまいなどの副作用は少ないとされる。

カルシウム拮抗薬(片頭痛発作予防薬)の主な副作用や注意点

  • 精神神経系症状
    • 頻度は稀だが、めまい、ふらつき、眠気などがあらわれる場合がある
  • うつ症状
    • 頻度は稀であるが抑うつの症状があらわれる場合がある
    • 物事に興味がなくなった、不安やイライラがあらわれるなどの症状がみられた場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
  • 消化器症状
    • 吐き気、下痢、食欲不振などの症状があらわれる場合がある

カルシウム拮抗薬(片頭痛発作予防薬)の一般的な商品とその特徴

ミグシス

  • 片頭痛発作予防目的以外での使用
    • 稀に緑内障治療での眼血流量を改善する目的などで使用される場合もある