ジアフェニルスルホン製剤
炎症を起こす原因となる活性酸素や皮膚を攻撃する体内物質の産生を抑え紅斑や水ぶくれなどの皮膚症状を改善する薬
ジアフェニルスルホン製剤の解説
ジアフェニルスルホン製剤の効果と作用機序
ジアフェニルスルホン製剤の薬理作用
体内の免疫反応などにより発生した活性酸素は皮膚炎などを引き起こす原因となる。体内の免疫細胞から炎症などを引き起こす要因となるサイトカインというもの物質が放出される。サイトカインには免疫に関わる免疫グロブリンなどの産生を促進させる作用もあり、天疱瘡などの疾患はこの免疫グロブリンが皮膚を攻撃してしまうためおこるとされる。
本剤(ジアフェニルスルホン製剤)は、活性酸素の産生抑制作用、免疫細胞からのサイトカイン(インターロイキンやTNFα)の産生を抑制することでの免疫グロブリンの産生抑制作用などにより、天疱瘡、水疱性類天疱瘡などの皮膚疾患の症状改善作用をあらわす。また本剤はハンセン病の原因菌であるらい菌の増殖に対する阻止作用が確認されており、ハンセン病への治療薬としても使用する場合がある。