にゅうじけっかんしゅ
乳児血管腫(いちご状血管腫)
赤ちゃんにできる良性の血管性腫瘍で、以前は「いちご状血管腫」と呼ばれていた
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最終更新: 2026.05.25
乳児血管腫(いちご状血管腫)の基礎知識
POINT 乳児血管腫(いちご状血管腫)とは
乳児血管腫は、赤ちゃんにできる良性の血管性腫瘍で、以前は「いちご状血管腫」と呼ばれていました。生まれたときには目立たず、生後数週間から赤いあざや盛り上がりとして現れ、数か月で大きくなった後、数年かけて自然に小さくなることが多いです。多くは経過観察で対応できますが、目、鼻、口、耳、のど、陰部、肛門周囲などにある場合は、視力、呼吸、哺乳、排泄などに影響することがあります。診断は主に見た目と経過で行い、必要に応じて超音波検査やMRI検査を行います。治療が必要な場合は、プロプラノロール内服、チモロール外用、レーザー治療、手術などを検討します。乳児血管腫が心配な人は小児科を受診してください。
乳児血管腫(いちご状血管腫)について
- 赤ちゃんにできる
良性 の血管性腫瘍 - 過去には「いちご状血管腫」と呼ばれることもあった
- 生まれた直後は目立たないことも少なくなく、生後数週間してから盛り上がってくる
- はっきりとした原因はわかっていないが、血管を作る細胞が増えすぎることが影響しているとの仮説がある
- 妊娠中過ごし方や育て方に原因があるわけではない
- 海外の調査によると4-5%に見られるとの報告もあるが、白人に多くみられるなど人種差もある
- 自然と目立ちにくくなることもありますが、場所や大きさによっては皮膚のたるみやあととして残ることがある
乳児血管腫(いちご状血管腫)の症状
- 皮膚の浅い層にできたものは赤く盛り上がったあざになることがある
- 皮膚の深い層にできたものは青みがかった膨らみになることがある
- 生後数週間から数ヶ月で急に大きくなることがある
- 強い摩擦がある部分では出血や
潰瘍 を起こすことがある - 目や鼻、口の近くにできた場合は、それぞれの機能に影響を与えることがある
- 自然に小さくなることも期待できるが、それでもしみや弛み、瘢痕として残ることがあるので、早めに医療機関で相談しておくのが望ましい
乳児血管腫(いちご状血管腫)の検査・診断
問診 - 身体診察(視診・触診)
超音波検査 :他の腫瘤との区別が必要な場合に行われるMRI 検査:大きな腫瘤であったり、生命に関わる臓器の近くに存在する場合に検討される
乳児血管腫(いちご状血管腫)の治療法
- 小さく、症状も強くなく、整容面でも気にならないものであれば
経過観察 が可能(自然に小さくなることは珍しくはない) - 目、鼻、口、耳、のど、陰部、肛門周囲などにある場合は早めに専門医へ相談
- 急速に大きくなる場合、
潰瘍 がある場合、顔に大きく広がる場合、機能障害が心配される場合も早めの評価が必要 - 問題を起こしそうな乳児血管腫はできれば生後1か月ごろまでの早期紹介を推奨する
ガイドライン もある - 薬物療法
内服薬 :プロプラノールが血管腫 の増大抑制および縮小に効果があるとされる外用薬 :チモロールという薬が効果を示すことがある- レーザー治療:赤みが残る場合や、表面の血管成分が目立つ場合に検討される
- 手術:他の治療で効果がない場合や、整容面の改善をきたする場合に検討される