さぶくりにかくくっしんぐしょうこうぐん
subclinical Cushing症候群(サブクリニカルクッシング症候群)
下垂体前葉のホルモンであるACTHが正常〜低値にもかかわらず、コルチゾールは正常範囲。クッシング病に特徴的な身体所見は認めない状態
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最終更新: 2024.06.17
subclinical Cushing症候群(サブクリニカルクッシング症候群)の基礎知識
POINT subclinical Cushing症候群(サブクリニカルクッシング症候群)とは
クッシング症候群の一歩手前の状態のことをサブクリニカルクッシング症候群といいます。クッシング症候群はコルチゾールというホルモンが過剰に出ることによって、身体に特徴的な変化(中心性肥満、満月様顔貌など)が現れたり、高血圧や糖尿病、脂質異常症などが現れます。サブクリニカルクッシング症候群ではコルチゾールが正常より多く分泌されているものの、クッシング症候群で特徴的な身体の変化は出ない一方で、クッシング症候群と同じく高血圧、糖尿病、脂質異常症の原因になると考えられています。サブクリニカルクッシング症候群が疑われる人には血液検査や画像検査を行われ、詳しく調べられます。サブクリニカルクッシング症候群は内分泌内科で検査や治療が行われます。
subclinical Cushing症候群(サブクリニカルクッシング症候群)について
subclinical Cushing症候群(サブクリニカルクッシング症候群)の症状
subclinical Cushing症候群(サブクリニカルクッシング症候群)の検査・診断
- デキサメサゾン抑制試験(1mg)という検査を行う
- クッシング症候群であれば、本来なら抑制される体内のコルチゾールが全く抑制されない(血中コルチゾール値5μg/dl以上)
- サブクリニカルクッシング症候群であれば僅かに抑制される(血中コルチゾール値3μg/dl以上)
- 次にデキサメサゾン抑制試験(8mg)という検査を行う
- 血中コルチゾール値が1μg/dl以上の時に診断する
腹部CT :副腎腫瘍 の有無や大きさを確認する- 副
腎シンチグラフィ :左右どちらの副腎からコルチゾールが過剰に分泌されているかを調べる - 夜中のコルチゾールの値を測定したり、その他
ホルモン 値の測定をすることもある