がくしゅうしょうがい
学習障害
知的発達に遅れはないが、聞く/話す、読む/書く、計算する、推論する能力に困難のある状態
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最終更新: 2020.01.02
学習障害の基礎知識
POINT 学習障害とは
知的発達に遅れはないものの、「聞く/話す」「読む/書く」「計算する/推論する」といった能力の習得が困難である状態のことです。知力検査を使って知力の低下がないことが確認され、視覚障害や聴覚障害、情緒障害がないことも確認されます。困難を抱えている問題を基本的なものから繰り返して継続的に練習していくことによって能力の習得を目指します。子どもの学習障害が心配な人は、小児科を受診してください。
学習障害について
- 知的発達に遅れはないが、聞く/話す、読む/書く、計算する、推論する能力に困難のある状態
- 旧文部科学省の定義は以下の通りである
- 学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである
- 学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、
知的障害 、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない
学習障害の症状
- 様々な症状はあるが、主な症状としては以下の行為に困難がある状況である
- 会話能力
- 読字・書字
- 算数・計算
- 推論
- 社会性
学習障害の検査・診断
- 知力検査を用いて知力の低下のないことを確認する
- また、その他の視覚障害、聴覚障害、情緒障害がないことを確認する
- PRSというテストなどを使って学習障害特有の症状があることを確認する
学習障害の治療法
- 困難を抱えている問題を基本的なものから繰り返し継続的に練習していく
- 例:読字に困難がある場合は、文字と音を関連付ける練習
- 心理教育を用いて精神的な困難も取り除いていく