せっぱくそうざん
切迫早産
早産になる危険性が高い状態のこと
6人の医師がチェック 105回の改訂 最終更新: 2018.06.11

切迫早産の基礎知識

POINT 切迫早産とは

切迫早産は早産(妊娠22週0日~妊娠36週6日までの出産)になりかかっている状態のことをいいます。症状は「お腹部の張りや痛み」、「性器からの出血」、「羊水が流れ出る感じ」などです。原因には感染や子宮頸管無力症、子宮筋腫、多胎妊娠などがあり、自覚症状や検査結果を元に診断されます。切迫早産が進行している場合、入院をしての治療が必要なことがあり、お腹の張りを抑えるために子宮収縮抑制剤を使用します。また、感染の兆候がある場合に抗菌薬を使用したり、子宮頸管無力症に対し子宮頸管縫縮術という手術をしたりすることもあります。切迫早産や早産の予防のためには、日頃から無理のない妊娠生活を心がけることが大切です。そして、定期的に妊婦健診を受診し早産になりやすい状況にすぐに気付くことが出来るようにしてください。

切迫早産について

  • 早産の危険性が高い状態を切迫早産という
    • 早産は妊娠22週以降-37週未満の分娩のこと(妊娠22週未満の妊娠終了は流産に分類される)
  • 原因
  • 規則的な子宮収縮、子宮口の開大、前期破水が見られる状態
  • 切迫早産と診断されたら、早産にならないよう日常生活への配慮や治療が重要となる

切迫早産の症状

  • 下腹部痛、腹部の張り
    • 子宮収縮による
    • 安静にしても改善しない点が特徴
  • 不正出血
    • 出産時期ではないのに出血が見られる
  • 破水

切迫早産の検査・診断

  • 診察
    • 子宮収縮、破水、不正出血、子宮口が開いているかを確認する
  • 血液検査
    • 全身の炎症の程度を参考にする
  • 経膣超音波断層法
    • 子宮頸管の長さが短縮する(妊娠24週未満では26mm以上が正常)
  • 子宮収縮と子宮口の開大または子宮頸管長の短縮が見られた場合に、切迫早産と診断する

切迫早産の治療法

  • 妊娠期間の延長をめざす
  • 予防治療(早産ハイリスク群に対して行う)
    • 子宮頸管無力症:妊娠12週以降、予防的に子宮頸管縫縮術を行う
    • 子宮頸管無力症以外の自然早産既往がある妊婦:妊娠16週から妊娠36週まで黄体ホルモン補充療法を行う
  • 切迫早産の治療
    • 安静
    • 子宮収縮抑制薬(ウテメリン、マグセント)
    • ステロイド治療:妊娠34週未満で1週間以内の早産が予測される場合には肺の発達を促進する意味で投与することがある
  • 絨毛膜羊膜炎が切迫早産の原因となっている場合は、抗生剤による治療を行う
  • 切迫早産では、児の治療も必要となることがあるため、NICUを有する周産期センターに搬送することが望ましい

切迫早産のタグ

切迫早産に関わるからだの部位

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