はんしゃかいせいぱーそなりてぃしょうがい
反社会性パーソナリティ障害
他人の権利を無視し侵害する行動を繰り返し、社会生活に問題が起こってしまう状態
4人の医師がチェック 36回の改訂 最終更新: 2019.03.06

反社会性パーソナリティ障害の基礎知識

POINT 反社会性パーソナリティ障害とは

人をだます、操作する、社会規範や規則を守らないなど(具体例は下記参照)、他人の権利を侵害する行動を繰りかえすことで、社会生活に問題が起こる病気です。環境と遺伝の両方の影響があると考えられていますが、詳しいことはわかってはいません。特定の検査はなく、自覚症状や周りの人の話をもとにして診断されます。自覚がないので、繰り返して起こるトラブルがきっかけで周りが気づくことがほとんどです。カウンセリングが治療の中心になり、薬物療法は効果がないことが多いです。反社会性パーソナリティ障害が心配な人やその家族は精神科や心療内科で相談してください。

反社会性パーソナリティ障害について

  • 人をだます、操作する、社会的規範や規則を守らないなど、他人の権利を無視し侵害する行動を繰り返すことで社会生活に問題が起こる
    • いくつかの特徴に当てはまっても、著しく偏って柔軟性がなく持続的で苦痛などを引き起こしているのでなければパーソナリティ障害とは診断しない
    • 文化的背景や社会的背景によって、パーソナリティ障害の特徴に当てはまるとみなされる内容は変わる
  • 15歳以前からいくつかの症状があり、18歳以降にも続いている状態
  • 主な原因
    • 環境と遺伝の両方の影響があると言われているが、明確な原因はわかっていない

反社会性パーソナリティ障害の症状

  • 主な症状の例
    • 逮捕されるようなことを繰り返し行う
    • 繰り返し嘘をつく、自分の利益や快楽のために人をだます
    • 将来の計画を立てられず、衝動的に行動する
    • 喧嘩や暴力を繰り返すなど、攻撃性が強い
    • 自分または他人の安全をかえりみない無謀さがある
    • 仕事を安定して続けられない、経済的な義務を果たさないなど、一貫して無責任である
    • 他人を傷つけたり、いじめたり、盗んだりすることを正当化し、悪いと思わない

反社会性パーソナリティ障害の検査・診断

  • 診断を確定できるような、反社会性パーソナリティ障害に特有の検査はない
  • 症状や周りの人の話を聞いたりすることで診断する

反社会性パーソナリティ障害の治療法

  • 主な治療
    • 自覚がないので自ら医療機関を受診することはあまりなく、周囲の協力やトラブルがきっかけになって初めて医療機関を訪れる事がほとんど
    • 治療はカウンセリングが中心
    • 薬物療法はあまり効果を示さない

反社会性パーソナリティ障害が含まれる病気

反社会性パーソナリティ障害のタグ

からだ

反社会性パーソナリティ障害に関わるからだの部位