でゅぴゅいとらんこうしゅく
デュピュイトラン拘縮
手のひらにできた小さなコブの影響で、指が伸ばせなくなる病気
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最終更新: 2022.03.23
デュピュイトラン拘縮の基礎知識
POINT デュピュイトラン拘縮とは
手のひらにできた小さなコブの影響で、指が伸ばせなくなる病気です。通常は痛みはなく、小指や薬指にできやすく両手にできやすい傾向があります。手や指のレントゲン検査を行い、関節リウマチなどの骨や関節の病気と区別をします。薬でコブは小さくなったり消えたりしないので、基本的には手術が治療法になり、腱膜切除といって腱の一部を切り取ります。デュピュイトラン拘縮が心配な人は整形外科を受診してください。
デュピュイトラン拘縮について
- 手のひらに小さな硬結(こぶ)が出来て、その部分がつっぱることで指を伸ばせなくなる
- 通常痛みはない
- 小指、薬指に多い
- 両手に出来ることが多い
- 中高年の男性に多い
- 手掌腱膜という皮膚のすぐ下にある薄い膜が厚くなっていく病気だが、はっきりとした原因は分かっていない
- 長期にわたるアルコール摂取や糖尿病が関係しているという報告がある
デュピュイトラン拘縮の症状
- 通常痛みはない
- 軽い痛みや圧痛があることもある
- 指が曲がったままの状態になってしまい、伸ばせなくなる
デュピュイトラン拘縮の検査・診断
- 手指の
レントゲン 検査- 関節リウマチなど骨や関節の病気があるかどうかを確認する
- テーブルトップテスト
- テーブルの上に手のひらを置いて押し付けて、テーブルと手のひらの間にすき間ができるか調べる
デュピュイトラン拘縮の治療法
- 薬や注射でコブは小さくなったり消えたりするわけではないので、手術しか治療法がない
- 軽症であったり、日常生活・仕事で現状は問題がないと判断されれば、そのまま様子を見る
- 手術:腱膜切除
- 手指の屈曲が高度になったり、日常生活・仕事で支障をきたす時に手術が行われる
- 厚くなった手掌腱膜を切除する
- 手術後、リハビリや装具の着用が必要になることがある