ちょうかんまくじょうみゃくけっせんしょう
腸間膜静脈血栓症
腸管から肝臓に向けて流れる腸間膜静脈に何らかの原因で血栓が詰まり、腸管が壊死したり肝機能異常や門脈圧亢進が起こる病気
5人の医師がチェック 29回の改訂 最終更新: 2017.09.30

腸間膜静脈血栓症の基礎知識

腸間膜静脈血栓症について

  • 腸管から肝臓に向けて流れる腸間膜静脈に何らかの原因で血栓が詰まり、うっ血により腸管が壊死したり、肝機能異常や門脈圧亢進が起こる病気
  • 主な原因
    • 肝硬変門脈圧亢進症
    • 血液が固まりやすくなっている状態(悪性腫瘍経口避妊薬膠原病、妊娠など)
    • 腹部の感染症や、術後など

腸間膜静脈血栓症の症状

  • 症状は突然発症するものから、数週間かけて発症するタイプまでさまざま
  • 主な症状
    • 腹痛
    • 吐き気、嘔吐
    • 腹部膨満
    • 食欲低下
    • 下痢
  • 病状が進行すると、腸管が壊死して敗血症性ショックとなったり肝機能障害が進んで命に関わる

腸間膜静脈血栓症の検査・診断

  • 初期には特徴的な病状や検査結果が出にくいため診断が難しい
  • 主な検査
    • 血液検査:全身の炎症の程度や血栓による影響を見る
    • 腹部造影CT検査:血管の詰まりそのものを確認する、最も重要な検査

腸間膜静脈血栓症の治療法

  • 治療の中心は、手術療法と抗凝固療法に大きく分かれる
    • 既に腸管が壊死していたり、腹膜炎に進行している場合には手術による腸の切除が必要
      腹膜炎併発例、腸管壊死併発例では手術により切除が必要
    • 手術をせずに様子を見る場合には、抗凝固療法で血栓がそれ以上大きくならないように予防しながら、血栓が自然に溶けるのを待つ、もしくは薬剤による血栓溶解療法を考慮する
  • 予想される経過
    • 早期診断、治療は難しい場合が多く、再発率も高いので経過は不良とされている
    • 広範囲の腸管壊死がある場合の死亡率は高い


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