しょうせきかくかしょう
掌蹠角化症
手の平・足の裏の皮膚の角質が極端に厚く固くなる遺伝性の病気
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最終更新: 2022.04.13
掌蹠角化症の基礎知識
POINT 掌蹠角化症とは
手のひらや足の裏の角質が極端に硬く厚くなる遺伝性の病気です。手足の多汗や強臭い、水虫(白癬菌の感染)をともなうことがあり、問診や診察によって診断されます。根本的な治療はなく、厚くなった皮膚を削ったり塗り薬によって除去したりします。掌蹠角化症が心配な人は皮膚科を受診してください。
掌蹠角化症について
- 手の平、足の裏の皮膚の角質が厚く、固くなる遺伝性の病気
- 症状や遺伝形式による複数のタイプに分類されている
- 多くの場合子どものころに
発症 する
- 難病指定されている疾患である
掌蹠角化症の症状
掌蹠角化症の検査・診断
- 診断自体は、特別な検査を行わずに
問診 と診察で可能- 詳細な問診や診察、顕微鏡検査などを組み合わせて病気のタイプを
鑑別 する
- 詳細な問診や診察、顕微鏡検査などを組み合わせて病気のタイプを
掌蹠角化症の治療法
掌蹠角化症に関連する治療薬
エトレチナート製剤
- ビタミンAと類似した化学構造をもち、皮膚や粘膜を正常に保つ作用などにより皮膚角化異常症などを改善する薬
- 乾癬や魚鱗癬などの皮膚角化異常症は免疫異常などによっておこるとされている
- ビタミンAによる皮膚や粘膜を正常に保つ作用により乾癬などの皮膚角化異常症における改善効果が確認されている
- 本剤はビタミンAと類似した化学構造を持つレチノイドいう物質の一つで皮膚角化異常症などへの改善作用をあらわす