れっしゅないはんしょうこうぐん
レッシュ・ナイハン症候群
ヒポキランチン-グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HPRT)が先天的に欠損するために尿酸が過剰に溜まる病気
5人の医師がチェック 20回の改訂 最終更新: 2019.02.20

レッシュ・ナイハン症候群の基礎知識

POINT レッシュ・ナイハン症候群とは

ヒポキランチン-グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HPRT)が先天的に欠損するために尿酸が過剰に溜まる病気です。患者さんのほとんどが男児で、女児にみられることはまれです。勝手に手足や体が動く(不随運動)や筋肉が硬くなる(筋肉の硬直)、精神発達の遅れ、自傷行為などが主な症状です。尿路結石や痛風をともないやすいことも知られています。疑われた人には血液検査や遺伝子検査が行われます。根本的な治療はなく、症状を和らげる治療が中心です。例えば、高尿酸血症に対しては尿酸生成抑制薬、自傷行為に対しては抗精神病薬などです。レッシュ・ナイハン病は小児科や内分泌内科で検査や治療が行われます。

レッシュ・ナイハン症候群について

  • ヒポキランチン-グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HPRT)が先天的に欠損するために尿酸が過剰に溜まる病気
  • 頻度
    • 男児のうち10万人に1人の割合で発症
    • まれに女児にも起こることがある
  • その他病気の特徴、知識
    • 母親から遺伝子が受け継がれる可能性があり、患者のほとんどは男性

レッシュ・ナイハン症候群の症状

  • 典型的な症状
    • 勝手に手足や体が動く(不随意運動
    • 筋肉の硬直
    • 精神発達の遅れ
    • 高尿酸血症の症状(痛風など)
    • 尿路結石の症状(腰の痛みや血尿
  • 特徴的な症状
    • 自傷行為
      • 自ら唇や指先を噛みちぎるという症状

レッシュ・ナイハン症候群の検査・診断

  • 主な検査
    • 血液検査
      • 尿酸値の測定
      • ヒポキサンチン・グアニン ホスホリボシルトランスフェラーゼの酵素活性を測定
    • 遺伝子検査

レッシュ・ナイハン症候群の治療法

  • 主な治療法
    • 対症療法が主になる
    • 高尿酸血症を起こしている場合は尿酸生成抑制薬を用いる
    • 自傷行為に対しては抗精神病薬を用いる

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