がいじどうそんしょう
外耳道損傷
外耳道(耳の鼓膜より外側の部分)に傷が生じた状態
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最終更新: 2017.12.19
外耳道損傷の基礎知識
POINT 外耳道損傷とは
耳の穴から鼓膜までの範囲の外耳道に傷ができた状態です。原因の多くは耳かきによる傷で、その他に清潔でない耳栓や補聴器での傷、外耳道に異物が入って傷が付いた場合や、頭の外傷と一緒に起こることもあります。症状は耳の痛み、かゆみ、出血などです。鼓膜損傷を起こした場合は難聴を伴います。更に奥の聴こえの細胞のいる部分を損傷した場合は、耳鳴りやめまいを伴います。診断は耳の穴を診察して行い、必要に応じてCT検査やMRI検査を行います。治療は症状が軽ければ経過観察のみで、感染を起こしている場合は抗菌薬の点耳薬を使用します。外耳道を傷つけた場合で、難聴やめまい、耳鳴りがある場合は早めに耳鼻咽喉科に受診しましょう。
外耳道損傷について
- 外耳道(耳の鼓膜より外側の部分)に傷が生じた状態
- 原因の多くが耳かきによるもの
- 不清潔な耳栓や補聴器を使用し続ける
- 外耳道に異物が入り込んだ場合や、頭の外傷によって傷ができる場合もある
- 急性外耳道炎を
合併 したときの特徴- 痒みや痛みを生じる
- 白色または黄色の耳だれ(耳の穴から出る
膿 )- 耳だれは臭いがすることもある
外耳道損傷の症状
外耳道損傷の検査・診断
- 耳の穴の中を覗く器具(耳鏡やオトスコープ)を使って外耳道や鼓膜を観察する
内耳 障害の症状 (耳鳴り、難聴、めまい)が出た場合、CT 検査・MRI 検査や神経診察を行う必要がある
外耳道損傷の治療法
症状 が軽度であれば経過観察 で自然に治るのを待つ- 感染による急性外耳道炎が起きていれば、
抗菌薬 の点耳薬 などを使用する 炎症 を抑える目的にステロイド薬 の点耳薬を合わせて使用することがある
- 感染による急性外耳道炎が起きていれば、