だいちょうぽりーぷ
大腸ポリープ
大腸の内側に、粘膜の一部が盛り上がったこぶ(ポリープ)ができた状態
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最終更新: 2024.11.19
大腸ポリープの基礎知識
POINT 大腸ポリープとは
大腸ポリープは大腸の内側に、粘膜の一部が盛り上がったこぶ(ポリープ)ができた状態のことを指します。ポリープの原因は不明な場合もありますが、遺伝子の異常が原因で起こることもあります。特に症状がないことがほとんどですが、まれに血便や腹部違和感などが起こります。 症状や身体診察に加えて、画像検査や内視鏡検査で診断します。治療には内視鏡検査を用いてポリープを切除する場合と手術で大腸を切除する場合があります。大腸ポリープが心配な人や治療したい人は、消化器内科・消化器外科・内視鏡科を受診して下さい。
大腸ポリープについて
- 大腸の内側に、粘膜の一部が盛り上がったこぶ(ポリープ)ができた状態
- 原因は不明な場合もあるが、遺伝子の異常が原因で起こることもある
- ポリープの大きや形、発生する部位などはさまざま
- 家族性大腸腺腫症ではポリープが100個以上できる
- 分類
腫瘍 性ポリープ- 大腸腺腫と呼ばれるタイプがもっとも多い
- 鋸歯状腺腫というタイプもある
- 大きくなるにつれて
がん を伴うことが多い - そのままにしておくと、年単位で変化してがん化することがある
- 非腫瘍性ポリープ(がんとは無関係)
- 過形成性ポリープ:高齢者に多い
炎症 性ポリープ:腸炎後にみられる- 過誤腫性ポリープ:ポイツ・ジェーガース型ポリープなど
- 若年性ポリープ:小児に多い
大腸ポリープの症状
- 多くの場合は自覚症状はない
血便 :出血量が少なく、気がつかないことも多い
大腸ポリープの検査・診断
- 便潜血検査:便の中に血液が混じっているかを調べる
大腸カメラ (下部消化管内視鏡検査 ):内視鏡 で観察して大腸のポリープの有無を調べる生検 、ポリープ切除術、粘膜切除術が可能
下部消化管造影検査 :大腸の形や動きを調べる
大腸ポリープの治療法
腫瘍 性ポリープの場合の治療内視鏡 を使って切除する- 腫瘍が大腸の壁の奥深くまで入り込んでいる場合には内視鏡治療は難しく、外科手術が必要となる場合がある
- 非腫瘍性ポリープの場合の治療
- 腫瘍性ポリープに比較して
がん 化の可能性は低く、通常は経過観察 を行う - 腫瘍性ポリープとの区別が難しい場合には内視鏡を使って切除する
- ポリープを採取して
組織診 (顕微鏡で詳しく観察)で性質を見極めることもある
- 腫瘍性ポリープに比較して