かんのうよう
肝膿瘍
肝臓の中に感染によるうみの溜まりができた状態。細菌やアメーバ感染が原因
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最終更新: 2023.08.12
肝膿瘍の基礎知識
POINT 肝膿瘍とは
肝臓の中に膿の溜まった状態で、細菌や原虫(特にアメーバ赤痢)が肝臓内で感染を起こすことが主な原因です。海外渡航後や同性愛者、HIV感染者に多い病気です。主な症状は発熱・倦怠感・右上腹部痛・食欲低下・吐き気・嘔吐・体重減少などです。血液検査や画像検査(超音波検査、CT検査など)、CT検査などで診断されます。膿を身体の外に出す処置(ドレナージ)や抗菌薬を使用して治療します。肝膿瘍が心配な人や治療したい人は、消化器内科や感染症内科を受診して下さい。
肝膿瘍について
肝膿瘍の症状
- 主な症状
- 発熱
倦怠感 - 右上腹部の痛み
- 食欲不振
嘔気 、嘔吐- 体重減少
腹部膨満
- 特徴的な症状
- 弛張熱と呼ばれる1日の温度差は1℃以上だが37℃以下にならない発熱
- 右上腹部の痛みは右側を下にした姿勢をとると軽くなる
肝膿瘍の検査・診断
- 主な検査
- 血液検査
- 画像検査
超音波検査 CT 検査MRI 検査
培養検査 - 体外から針を刺して溜まっている
膿 を採取して検査する - 赤痢アメーバであれば塗抹検査で確認できる
- 体外から針を刺して溜まっている