ふくびくうしんきんしょう(しんきんせいふくびくうえん)
副鼻腔真菌症(真菌性副鼻腔炎)
真菌(カビ)の感染が原因で起きる副鼻腔の炎症
6人の医師がチェック 79回の改訂 最終更新: 2017.07.21

副鼻腔真菌症(真菌性副鼻腔炎)の基礎知識

POINT 副鼻腔真菌症(真菌性副鼻腔炎)とは

副鼻腔真菌症は真菌(カビ)の感染が原因で起きる副鼻腔の炎症です。原因となっている真菌や免疫の状態によって、炎症による組織破壊の強いもの・破壊は見られずアレルギーが目立つもの・炎症の強さは中間くらいのものの3つに大別できます。主な症状は、異臭のある鼻水・鼻血・頭痛・顔の痛み・嗅覚の低下・高熱・視力の低下などがあります。 症状の程度や経過を参考に画像検査や微生物検査を行って診断します。症状の程度によって治療法は変わりますが、抗真菌薬を投与したり感染部位を切除したりして治療します。副鼻腔真菌症が心配な人や治療したい人は、耳鼻咽喉科や感染症内科を受診して下さい。

副鼻腔真菌症(真菌性副鼻腔炎)について

  • 真菌(カビ)の感染が原因で起きる副鼻腔の炎症
    • 主にムコールやアスペルギルスカンジダという真菌の感染で起こる
  • 大きく3つに分類される
    • 浸潤型(破壊型):副鼻腔の周囲の骨を破壊する重症なタイプ
    • 非浸潤型:副鼻腔の中にのみ病変があるタイプ
    • アレルギー性:真菌に対するアレルギー反応が原因で起こるタイプ
  • 免疫が落ちている場合に起こりやすい
    • 糖尿病
    • 悪性腫瘍
    • 免疫抑制剤やステロイドを使用している
    • 白血球が少ない   など

副鼻腔真菌症(真菌性副鼻腔炎)の症状

  • 主な症状(主に片側の鼻に発症する)
    • うみを含んだ鼻水
      ・粘り気があり、悪臭がする
      ・黄色や緑がかった鼻水
    • 鼻血
  • 鼻づまりからくる症状
    • 頭痛
    • 顔の痛み
    • においの鈍さ
    • 頬のあたりの圧迫感
  • 症状が進んだ場合に出る症状
    • 激しい高熱
    • 視力の低下
    • 眼球が飛び出したように、大きく見える

副鼻腔真菌症(真菌性副鼻腔炎)の検査・診断

  • 画像検査:副鼻腔の状態や、周囲の骨の破壊がないかを調べる
    • 頭部レントゲン頭部CT検査
  • 顕微鏡検査:病変があれば内視鏡下副鼻腔手術を行い、病変の一部を採取して顕微鏡で調べる
  • 細菌検査:副鼻腔の分泌液を培養検査にかけて、真菌が存在するかを確認する
    • 診断を確定するのに重要

副鼻腔真菌症(真菌性副鼻腔炎)の治療法

  • 真菌薬の効果は限られており、基本的に手術が必要
    • 非浸潤型の場合
      ・鼻から内視鏡を入れて手術を行う
      ・副鼻腔の真菌のかたまりを取り除く
    • 浸潤型の場合
      ・しっかりと副鼻腔を開放して中をしっかり洗浄することが必要
      ・その後しっかりと抗真菌薬(アムホテリシンやボリコナゾールなど)を使用する
  • アレルギー真菌性副鼻腔炎の場合は、ステロイドを中心とした薬物治療と手術を併用する


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