こうしきゅうたいきていまくじんえん(ぐっどぱすちゃーしょうこうぐん)
抗糸球体基底膜腎炎(グッドパスチャー症候群)
免疫の異常で、肺と腎臓を攻撃してダメージを与える病気。自己免疫性疾患の一種。
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最終更新: 2020.07.29
抗糸球体基底膜腎炎(グッドパスチャー症候群)の基礎知識
POINT 抗糸球体基底膜腎炎(グッドパスチャー症候群)とは
免疫の異常により肺や腎臓が攻撃される病気です。肺や腎臓を構成する基底膜に対する抗体が、体の中で作られてしまうことが原因とされています。症状としては咳や息苦しさ、血尿、むくみ、重症の場合や血痰などを認めます。診断のためには基底膜に対する抗体があるかを調べるため血液検査、尿検査やCT検査なども行います。腎生検検査という腎臓の組織の一部を採取して顕微鏡で調べる検査を行うこともあります。治療薬としてはステロイド、免疫抑制薬などの薬剤や血漿交換を行います。気になる方はリウマチ内科、膠原病内科を受診してください。
抗糸球体基底膜腎炎(グッドパスチャー症候群)について
免疫 の異常で肺や腎臓が攻撃される病気- 腎臓や肺を構成する基底膜に対する
抗体 が原因と考えられている - 指定難病の1つである
抗糸球体基底膜腎炎(グッドパスチャー症候群)の症状
- 肺の
症状 肺胞 出血をおこす(血痰 、喀血 など)- 咳
- 息切れ
- 腎臓の症状(急速進行性糸球体腎炎と呼ばれる)
血尿 蛋白尿 - 手足の
むくみ (急激に腎臓の機能が悪化し、尿が作れなくなるため)
抗糸球体基底膜腎炎(グッドパスチャー症候群)の検査・診断
抗糸球体基底膜腎炎(グッドパスチャー症候群)の治療法
- 治療は
血漿交換 と薬物療法が中心となる- 血漿交換:
抗体 を取り除くために行う - 薬物療法:薬を投与して
免疫 を抑制するステロイドパルス 療法(ステロイド の大量投与)や免疫抑制薬
- 血漿交換:
透析 治療が必要になるくらいの重症腎不全になる可能性があり、肺胞 出血は命に関わることがあるため、早期の治療が必要
抗糸球体基底膜腎炎(グッドパスチャー症候群)のタグ
抗糸球体基底膜腎炎(グッドパスチャー症候群)に関わるからだの部位
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