ていりゅうせいそう
停留精巣
本来は陰嚢の中にある精巣(睾丸)が、お腹の中にある状態。男の子(赤ちゃん)に起こる
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最終更新: 2022.05.30
停留精巣の基礎知識
POINT 停留精巣とは
精巣はもともとお腹の中で発生し、胎児の時に下降して陰のう内に収まります。停留精巣(ていりゅうせいそう)はその過程が途中で止まってしまった状態です。停留精巣は新生児の時に発見されますが、その後下降してくることがあるのですぐに治療をせず、1歳から2歳まで様子をみます。それ以降も、精巣が下降しないときには精巣を陰のう内に収める手術を行います。停留精巣を指摘された子どもは、小児科、小児外科、泌尿器科などを定期的に受診して、治療の必要性の有無や時期などを相談してください。
停留精巣について
停留精巣の症状
- 精巣が
陰嚢 内に認められない- 自覚症状が出ることはなく、医師による診察や家族の指摘で見つかる
停留精巣の検査・診断
超音波検査 - 精巣の位置を調べる
MRI 検査- 精巣の位置を詳しく調べる
停留精巣の治療法
- 1歳ごろまでは
経過観察 し、精巣が陰嚢 に降りてこなければ2歳ごろまでに手術を行う- お腹の中にある精巣を見つけて、陰嚢の中に固定する手術を行う