ぶんべんまひ

分娩麻痺

赤ちゃんがお母さんの体から出てくる際に、無理な姿勢で首が過度に引き伸ばされて、神経が損傷して起きる麻痺

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7人の医師がチェック 107回の改訂 最終更新: 2017.06.15

分娩麻痺の基礎知識

分娩麻痺について

  • 新生児が母の体から出てくる際に、無理な姿勢で首が過度に引き伸ばされて、首とつながる腕の神経が損傷することによって起こる麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれること
  • 分娩時に新生児の肩が産道に引っかかり、先へ進まなくなることがある
    • それを助けようと首を横に(引っかかっている肩と反対に)引っ張ることが原因
  • 大きな赤ちゃんに発生しやすい

分娩麻痺の症状

  • 肩や肘、指などの麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることが起こる
  • まれだが、横隔膜の麻痺が起こるとチアノーゼ全身に十分な酸素が行き届いていない状態。皮膚や唇が青〜紫色になる。肺での酸素の取り込みの異常や、心疾患などが原因で起こる、呼吸数の増加、呼吸困難などが起こる
  • 1週間以内に麻痺が解消しない場合、その後も障害として残る場合がある

分娩麻痺の検査・診断

  • 手足を動かさないなど、様子を観察して麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることに気付くことが多い
  • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査:神経の損傷の度合いを調べる
    • 診断がつかない場合に行うこともある

分娩麻痺の治療法

  • 出生後、最初の1~2週間は腕を動かさずに安静にする
  • リハビリテーション
    • 主に関節拘縮関節の周りの筋肉や靭帯などが硬くなることによって、関節が動きにくくなった状態(関節が硬くなること)を防ぐ目的で行われる
    • 幼児期まではリハビリを続ける必要がある
    • 多くの場合は、継続することで回復に向かう
  • 手術
    • 神経が完全に断裂している場合は、手術による神経の修復が必要となる
    • 特に生後3か月で手首を曲げられない、または生後6か月で肘を曲げられない場合に行われる(完全断裂している場合)
    • 麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることの状態によっては学童期に再び手術が行われることもある
  • 予防、再発予防方法
    • 巨大児の場合は帝王切開で分娩することで避けられる

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