とくはつせいじんしゅっけつ
特発性腎出血
原因が明らかでない腎臓からの出血。血尿で見つかることが多い
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最終更新: 2023.04.15
特発性腎出血の基礎知識
POINT 特発性腎出血とは
原因がわからない腎臓からの出血を特発性腎出血といいます。10日程度続く血尿が現れます。尿が流れる道に血液の塊ができると、排尿時に痛みを感じます。腎臓からの出血には尿路結石、糸球体腎炎、腎がん、腎盂がんなどさまざまな病気があります。検査によってこれらの病気の可能性が否定されると特発性腎出血の診断にいたります。明らかな原因が隠れていないかを調べるために、画像検査(超音波検査やCT検査、MRI検査)などが行なわれます。血尿の原因が特発性出血であった場合には特に治療が必要な訳ではなく、基本的には経過観察が行なわれます。血尿が現れた場合は特発性腎出血の可能性もあれば他の病気の可能性もあります。泌尿器科を受診して詳しく調べてもらってください。
特発性腎出血について
特発性腎出血の症状
- 血尿:自覚症状がないまま突然出現する
- 血尿は多くは2~3週間で止血
- 痛み:血が固まって尿路に詰まることによって起こる場合がある
特発性腎出血の検査・診断
- 他の原因を除外することで診断できる
- 尿検査
- 画像検査:腎臓や尿管や膀胱に異常がないか調べる
- 腹部超音波検査
- 腹部CT検査
- MRI検査
特発性腎出血の治療法
- 多くの場合、自然に血尿は消失する
- 血尿が出ている間は、飲酒や激しい運動を控えることが望ましい
- しばれく観察しても血尿がなくならない場合には、より詳しい精査を行ったり、止血剤などを使用する場合もある
特発性腎出血の経過と病院探しのポイント
特発性腎出血が心配な方
特発性腎出血が心配な人は泌尿器科もしくは内科を受診してください。泌尿器科であれば、尿の通り道を詳しく調べてもらえますし、内科では総合的な視点による診察を受けられます。
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