いんとういぶつ
咽頭異物
誤って飲み込んだ異物がのどにひっかかった状態。日本では魚の骨によるものが圧倒的に多い。
8人の医師がチェック 74回の改訂 最終更新: 2017.12.06

Beta 咽頭異物についての医師コメント

幼児の咽頭異物で多いのは魚骨です。扁桃腺に刺さることが多いのですが、たまに食道の入り口近くや舌根に刺さってしまうことがあります。大人の場合は、ファイバースコープ下に特殊な器具を使って取ることができますが、子供の場合は協力してもらうことが難しく全身麻酔で抜去しなければなりません。子供の食事では魚骨に十分注意して下さい。
高齢者で注意が必要な異物は、薬を包装ごと飲んでしまいのどに引っかかって咽頭異物になることと、義歯です。薬の包装を一つずつ切っている高齢者をたまに見かけますが、危険です。咽頭異物になった場合、周囲の粘膜に傷が付きやすく、重症な例ではそこから感染して膿瘍になり生命の危険があります。自験例では、手術で異物摘出の上、排膿や感染壊死組織除去、長期間の抗菌薬点滴などが必要でした。飲み込みの機能が悪くなり気管切開や胃瘻が必要な症例もありました。
さらに、高齢者で自分の意思を伝えにくい方、例えば認知症の方が、間違って入れ歯を飲み込んでしまう場合があり注意しなければいけません。周りに気が付かれず、一ヶ月も咽頭異物となりかなり時間が経ってから呼吸困難で救急搬送された症例も経験しました。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.06.03