はんこんせいだつもうしょう
瘢痕性脱毛症
脱毛症のひとつ。頭皮に何らかの病気の跡が残ったために、正常な毛根がなくなって髪が生えてこなくなる
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最終更新: 2022.04.06
瘢痕性脱毛症の基礎知識
POINT 瘢痕性脱毛症とは
頭皮の病気や怪我の影響で跡(瘢痕)が残ったために、正常な毛根がなくなって髪が生えてこなくなることです。 頭部の怪我ややけど、全身の病気(全身性エリテマトーデスなど)が原因になります。髪の毛が生えてこない以外には特に症状はありませんが、毛根がないので、瘢痕部分に髪の毛が生えてくることは期待できません。問診と診察から診断が行われます。根本的な治療はありませんが、脱毛部が気になる人は手術で瘢痕を目立たなくすることはできます。瘢痕性脱毛が心配な人は皮膚科を受診してください。
瘢痕性脱毛症について
- 頭皮が瘢痕化し、髪が生えてこなくなる脱毛症のひとつ
- 主な原因
- 頭部の外傷、やけど
- 瘢痕を作る疾患が頭部に
発症 する- 全身性エリテマトーデスの皮膚症状
- 扁平苔癬
細菌 、真菌 による感染症 (ケルスス禿瘡など)- 斑状強皮症
萎縮 性脱毛
- 外傷、やけどによるものが大半を占める
瘢痕性脱毛症の症状
- 脱毛斑ができる
- 毛包が破壊され頭皮が瘢痕化すると、毛包を作る毛母細胞がなくなってしまうため髪が生えてこない
瘢痕性脱毛症の検査・診断
- 瘢痕性脱毛症そのものは、検査ではなく
問診 と診察のみから診断をする - 原因となる疾患に対して検査を行うことがある
瘢痕性脱毛症の治療法
- 主な治療
- 原因となる疾患に対して治療を行い、瘢痕の拡大を防ぐ
- 小さい瘢痕であれば、手術で目立たなくすることも可能
- 瘢痕性脱毛症になる前に早期に発見し、原因を解明することが大切