じあのってぃしょうこうぐん
ジアノッティ症候群
感染の影響を受けて肘や膝の外側や、手足の先端、おしり、顔(頬)に赤い皮疹ができる病気
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最終更新: 2022.04.13
ジアノッティ症候群の基礎知識
POINT ジアノッティ症候群とは
皮膚に赤い皮疹が出る病気です。特に、肘や膝の外側や手足の先端、顔などに出やすいです。原因は感染によるものがほとんどで、B型肝炎ウイルスや、EBウイルス、マイコプラズマが原因微生物になることが多いです。まれにワクチンを接種した後に起こることもあります。皮疹以外の症状として、熱がでたりリンパ節が腫れることがあります。自然経過で治る病気ですので基本的には治療を行わないですが、かゆみが強い場合にはかゆみ止めを使うことがあります。ジアノッティ症候群は、小児科や皮膚科で診察することが多いです。困った場合には小児科や皮膚科のある医療機関にかかって下さい。
ジアノッティ症候群について
ウイルス などに感染して、肘や膝の外側や、手足の先端、おしり、顔(頬)に赤い皮疹 ができる病気- 感染により
免疫 反応に乱れが生じて、皮膚変化が出る - 皮疹は先端が盛り上がっているのが特徴的(
丘疹 )
- 感染により
- 原因は以下のウイルス・
細菌 をはじめとするさまざな病原体の感染によるB型肝炎ウイルス - EBウイルス
- サイトメガロウイルス
- コクサッキーウイルス
- マイコプラズマ
- まれに3種混合ワクチンやインフルエンザワクチンによって起こることもある
- これらを全てまとめて「ジアノッティ症候群」と称するが、特にB型肝炎ウイルスが原因のものが「ジアノッティ病」である
- 1-6歳(特に1-2歳の幼児)でよく
発症 する
ジアノッティ症候群の症状
- 肘や膝、顔にかゆみを伴う赤い
皮疹 が左右対称に生じる- 肘や膝の裏側(屈側)には
発疹 がほとんど出ない
- 肘や膝の裏側(屈側)には
- 微熱、
リンパ節 腫大 など全身症状を伴うこともある(軽度) B型肝炎ウイルス の感染による場合は、初感染の急性肝炎による場合が多く、黄疸 や肝腫大などの肝炎症 状が出ることもある
ジアノッティ症候群の検査・診断
- 視診:特徴的な
発疹 の状態を調べる - 血液検査:肝機能などを調べる
- 特に
B型肝炎ウイルス の感染によるものの場合、肝臓機能障害など全身に影響が現れることがあるため
- 特に
ジアノッティ症候群の治療法
- 1か月ほどで自然消滅することがほとんどなので、特別な治療は行わずに経過を見ることが多い
- かゆみが強い場合は、かゆみ止めの塗り薬や飲み薬を使う場合がある
B型肝炎ウイルス の感染による場合- 治療しないと
ウイルス が体内から消えないこと(慢性肝炎やキャリアへの移行)がありえるため、治療の必要性を踏まえて検査を定期的に行う
- 治療しないと