かんないけっせき
肝内結石
肝臓内にある胆管(胆汁の通り道)に結石ができる病気
5人の医師がチェック 105回の改訂 最終更新: 2017.08.10

肝内結石の基礎知識

POINT 肝内結石とは

肝内結石とは肝臓内にある胆汁の流れる道(肝内胆管)に結石のできる病気です。胆管の細くなった部分と太くなった部分とが存在するがいびつな形になることで、胆汁の流れが悪くなると結石ができると考えられています。肝内結石があっても症状が出ないことがほとんどですが、胆管炎や肝膿瘍が起こると黄疸(皮膚や目が黄色くなる変化)や発熱が起こることがあります。 症状や身体診察に加えて、血液検査・画像検査・超音波検査・内視鏡検査を用いて診断します。治療法は状態によって異なりますが、薬物治療・手術・体外衝撃波結石破砕法(ESWL)などが選択肢として挙がります。肝内結石が心配な人や治療したい人は、消化器内科や消化器外科を受診して下さい。

肝内結石について

  • 肝臓内にある胆管(胆汁の通り道)に結石ができる病気
  • 病気のメカニズム
    • 胆汁(食べ物の消化を助ける)は肝臓で産生され、胆管の中を流れて十二指腸に出る
    • この流れの途中で、肝臓内にある胆管に結石ができる
  • 主な原因
    • 肝内結石の患者は胆管が膨らんでいたり狭くなっていたりすることが多く、胆汁の流れが滞ることが結石の原因であると考えられている
  • その他の原因
  • 細菌性胆管炎や、肝内胆管がん合併が多い
  • 高齢者に多い
  • 肝内結石の4-8%には胆管がんが存在すると考えられている
    • 内視鏡を用いて十二指腸から胆管を検査する方法(ERC)を使って、胆石の周りにがん細胞がいないかも調べることがある

肝内結石の症状

  • 特徴的な症状はない
  • 腹痛や発熱といった、他の病気でも見られる症状がほとんど
  • 黄疸が見られることもある

肝内結石の検査・診断

  • 腹部超音波検査
    • 結石の有無や位置を調べる
  • 腹部CT検査
    • 結石の有無や位置を調べる
    • 腹部超音波検査よりも詳しく検査が可能
  • 腹部MRI検査
  • 内視鏡的逆行性胆道造影検査(ERC)、経皮経肝胆道造影検査(PTC)
    • 結石の治療が必要である場合に治療法を決定するために胆道造影検査を行う
  • 血液検査
    • 肝臓の状態や全身状態を調べる

肝内結石の治療法

  • 肝内胆管がん合併していれば手術で肝切除を行う
  • がんの合併がなければ手術以外の治療を行うことが多い
    • 胆石溶解剤
      ・ウルソデオキシコール酸
    • 体外衝撃波結石破砕法(ESWL)
      ・体外から衝撃波を結石にあてて砕く治療法
    • 経皮経肝胆道鏡(PTCS)
      ・腹部から針を刺し、内視鏡と超音波装置を用いて結石を除去する方法
  • 長期的な経過
    • 数年のうちに再発することが多い
    • 再発を繰り返すと、胆管炎症が重症になったり、肝機能が低下したりして、死亡に至ることがある
    • 肝内胆管がんが発生してくることもあるので、見落とさないよう注意深く経過観察する必要がある



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