げっけいぜんしょうこうぐん(げっけいぜんきんちょうしょう、ぴーえむえす)
月経前症候群(月経前緊張症、PMS)
生理の前の数日間、精神・身体的症状が見られ、生理が始まるとともに症状が軽くなったり、消えたりする周期的な症候群
6人の医師がチェック 169回の改訂 最終更新: 2024.03.04

月経前症候群(Premenstrual Syndrome:PMS)の検査

月経前症候群の診断は主に問診で行われます。症状の種類や、出現時期などから診断が行われることがほとんどですが、月経前症候群以外の病気でないかどうかを調べる目的で、血液検査や婦人科検査が追加されることもあります。ここでは月経前症候群の検査について詳しく説明します。

1. 問診

月経前症候群では症状をもとに診断が行われます。そのため問診で症状について詳しく伝えるのが重要です。

◎症状についての問診

今回受診に至った経緯や、困っている症状について詳しく聞かれます。月経前症候群では症状が月経周期に一致して繰り返し起こっていることがポイントです。

また、月経前症状群で現れる症状はさまざまで、人によって異なります。いざ受診時に答えようとすると忘れてしまうことも多いと思うので、受診の際にはどのような症状がおきて、その症状が続く期間についてメモしておくと良いです。

症状によって、日常生活にどれくらい支障が出ているのかも、薬物治療を行うかどうかの重要なポイントになります。仕事や家庭で困ったことがあれば、あわせてメモにまとめておくと、伝え忘れを防ぐことができます。

◎身体状況や生活習慣についての問診

持病によっては月経前症候群に似たような症状が起きたり、症状が強く感じられたりします。そのため、持病や今までの病気の有無などについて確認されます。カフェインやアルコール、ニコチンなどの過剰な摂取は症状の悪化に繋がる可能性があり、問診でこれらについて質問されることがあります。

2. 血液検査

月経前症候群と似たような症状を引き起こす病気がないかどうかを調べる目的で、血液検査が行われることがあります。血液検査では甲状腺機能障害、肝機能障害糖尿病貧血の有無などが調べられます。

3. 婦人科検査

必要時には婦人科疾患の有無を調べる目的で婦人科検査が行われることがあります。婦人科検査では内診超音波検査が行われます。