げっけいぜんきんちょうしょう(げっけいぜんしょうこうぐん、ぴーえむえす)

月経前症候群(月経前緊張症、PMS)

生理の前の数日間、精神・身体的症状が見られ、生理が始まるとともに症状が軽くなったり、消えたりする周期的な症候群

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6人の医師がチェック 118回の改訂 最終更新: 2017.06.15

月経前症候群(月経前緊張症、PMS)の基礎知識

月経前症候群(月経前緊張症、PMS)について

  • 月経の前の数日間、精神・身体的症状が現れ、月経が始まるとともに症状が軽くなったり、消えたりする周期的な症候群
  • 病気のメカニズム
    • 月経前における急激なホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるバランスの変動が、脳内のホルモンなど活性物質の異常を引き起こしていると考えられている
  • 主な原因
    • 卵胞ホルモン女性ホルモンの一種で、ステロイドホルモンの仲間。女性生殖器の発達や、子宮内膜の増殖などの作用をもつと黄体ホルモンのバランス異常
    • 脳内のホルモンや活性物質の異常
    • ビタミン生物が生きていく上で必要な栄養素の一種。炭水化物、タンパク質、脂質以外の有機化合物のことB6低下
    • 精神的葛藤
    • 社会的不安
  • 女性の80%以上にみられるという説がある
  • 特に重いタイプ(仕事や人間関係に影響が出る状態)の月経前症候群は、月経前気分不快障害 (PMDD) に分類される

月経前症候群(月経前緊張症、PMS)の症状

  • 主な症状
    • 主な精神神経症状
      ・情緒不安定
      抑うつ元気がなく落ち込んでいる状態や気分のこと。医学的には「抑うつ」と呼ぶ。うつ病の症状の1つだが、必ずしもうつ病で起こるとは限らない
      ・不安
      睡眠障害
      自律神経内臓の活動を調整している神経。交感神経と副交感神経を併せた総称症状としてのぼせ
      ・食欲不振
      ・過食
      ・めまい
      ・だるさ
    • 主な身体的症状
      ・頭痛
      ・腹痛
      ・腰痛
      むくみ体の部位がむくんだ状態のこと。血液から水分が周囲に漏れ出ることで、全体が腫れてむくみが生じる
      ・お腹の張り
      ・乳房の張り
  • 症状は早ければ月経の10日ほど前から始まり、月経が開始すると軽くなったり、消えたりする
  • 月経前症候群の後に毎月痛みを伴う期間が続くことがあり(月経困難症)、特に10代や20代に多くみられる

月経前症候群(月経前緊張症、PMS)の検査・診断

  • 日々の症状をもとに診断
    • 症状の周期性などから診断は比較的容易
    • 月経周期2回分程度の範囲で日々の症状を記録しておくと、症状が悪くなる原因やパターンが見えてくる
  • うつ病などと区別する
  • 月経周期が不順であるときは更年期症状との判別が必要
    • 症状が出現する時期が月経周期とは無関係の場合は月経前緊張症以外の疾患を考える
  • 他疾患との判別に必要な主な検査
    • 血液検査:血中のホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるの値を測定し、内分泌的閉経と区別する
  • 月経困難症を伴う場合には、内診主に産婦人科で行われる検査。腟に指を入れて、腟や子宮の周囲に大きな病変がないかを確認する目的で行われる・直腸診・経腟超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができるMRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査などを行って、子宮や卵巣子宮の両側にある器官で、女性ホルモンを分泌したり、卵子を作り出したりする働きを持つもの下垂体脳の底(鼻の奥)にある脳の一部。様々なホルモンを分泌する働きをもつなどに異常がないかを調べる

月経前症候群(月経前緊張症、PMS)の治療法

  • 基本的な治療方針
    • 現状では、原因や病態病気の状態や、その病気の原因・発生機序などを指して用いられる言葉が明らかでないため確かで標準的な治療方法はないが、薬物療法と非薬物療法が提唱されている
  • 主な治療
    • 非薬物療法
      ・食事療法
      ・運動療法
      ・ストレスを溜めないなど生活習慣の見直し
    • 薬物療法
      卵胞ホルモン女性ホルモンの一種で、ステロイドホルモンの仲間。女性生殖器の発達や、子宮内膜の増殖などの作用をもつ・黄体ホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれる配合剤
       ・排卵を抑制して症状を抑える
  • 症状に対する治療法
    • 痛みに対して:鎮痛薬
    • 精神神経症状に対する治療
      ・抗うつ薬
      抗不安薬向精神薬の一種で、睡眠薬としても使われる。バルビツール酸系、ベンゾジゼピン系、非ベンゾジゼピン系などがある
    • 漢方療法:病状に応じて使用される

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